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ジャンピングスロー カベを作って体を流したくないからやる動作

FUKUOKA, JAPAN - FEBRUARY 28: Infielder Ryosuke Kikuchi of Japan throws to the first base in the top of the fourth inning during SAMURAI JAPAN Send-off Friendly Match between Japan and CPBL Selected Team at the Yahuoku Dome on February 28, 2017 in Fukuoka, Japan. (Photo by Masterpress - Samurai Japan/SAMURAI JAPAN via Getty Images)

一昨日、源田のプレーについて記し、ジャンピングスローについて取り上げるとしていた。

2020-6-29 ジャンピングスローを選択したたまらん源田

 

ジャンピングスローとは、捕る時に向かっている方向と投げる方向が違う時、カベを作って

体を流したくないからやる動作だ。

カベとは、それ以上、体が流れないための比喩の表現で、そこで体を止められる

壁の役割を果たす。

投げる際にも打つ際にも使われる。

 

ピッチャーは投げる際、踏み込んで前に体が突っ込まないようカベをつくり腕を振る。

打者はステップした脚の方にカベを作りスイングスピードを出す。

感覚としては、後ろに壁を作るという人もいる。

どちらの場合も、体が流れず、前に突っ込まないために必要な体の使い方となる。

 

ジャンピングスローは走りながら捕球した際のプレーだ。

止まった状態で捕球し、わざわざジャンプして投げることはない。

 

先日の、源田の場合は、結果的にジャンプした形になったので、正味のジャンピングスローとは

言えない。

捕球した際、ファーストが背中に近い方向だったので、捕ってから素早く投げる

ことを選択した源田は、踏ん張ることなく、すぐに送球した。

踏ん張って投げると、強く投げられるが、投げるまでに時間がかかる。

踏ん張らなかった源田の体は、捕球するために移動した方向へ体が流れる。

そのため、体が自然に浮く、ということになった。

 

投げる方とは反対方向に走って捕る打球にはカベをつくりたいから、ジャンプをして

体の流れを止める。

走っている方向に送球する時にジャンプするのは同じくカベを作りたいからというのと

走りながら投げるのは不安定だからだ。

 

ただ、ジャンピングスローは大きな動きが伴い、時間を有することが多い。

そして、送球も踏ん張って投げるよりは強い球が行かない。

 

球際の処理にジャンピングスローを選択したくなる体が大きい選手より

送球するには短足の選手がいい。

ジャンピングスローを選択することなく、踏ん張り、素早い動作での送球が

刺す可能性が高い。

やっぱり重心が低くなる方がプレーはスムーズになる。

また明日へ。

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