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やった人が必ず成果を出すとは限らないが、成果を出した人は必ずやったⅡ

落合が3冠王としての実績を残し、ベテランの域になった頃はキャンプに入ってもなかなか

打たないことが特徴だった。

2021-2-11 やった人が必ず成果を出すとは限らないが、成果を出した人は必ずやった

 

早朝は決まって、長距離を歩き足腰をつくる。下半身が出来ていない状態で打っても

フォームを崩すだけだから、キャンプ序盤はバットを握らないのだ。

ノックを数受けて、下半身を作ってもいた。

 

落合がいつバットを持つのか、というのがキャンプのひとつの名物となっていた。

ある暴風雨の朝、落合は今日も歩くのかと待機していた報道陣の前にやはり出てくると、

「こんな日でもやるんですか」の問いに、「こんなことでやめられないよ。調整が狂っちゃう」として、

自分で決めた調整法はしっかりと遂行する姿勢を見せていた。

そしてひとたびバットを握ると、報道陣シャットアウトの中、室内の打撃音だけを

テレビは拾い、数時間後に出てくる落合は汗びっしょりだった。

そんな落合のことばで印象的なのが、

「コーチが1万回素振りすれば、ヒットを打てると保証してくれるなら、いくらでも振るよ」

 

そんな中で、江本は江夏を天才と称していた。

「江夏は天才。だって練習しないんだもん」

たしかに、江夏が練習をよくしていたという話は聞かない。

しかも、歳を重ねると、およそスポーツマンとは思えない腹を突き出していたし、試合後にコーラをがぶ飲みする姿からは

練習の虫というイメージはない。

 

こういった逸話は人の口から発せられる。

人から言われるものには真実味が帯び、イメージが増幅される。

では、名プレーヤー以外は何もしてなかったのか。

明日へ。

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