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フェアゾーンに入れたいのか 強い打球を打ちたいのか

昨日はバットに当てる確率を高めても、強い打球を放てなければヒットにならないから

さほど意味を持たない、ということを記した。

2021-5-20 ヒットを打つためのスイング 当たる確率を上げるのか、強く打ちたいのか

 

バットに当たる確率が高くなるから投球ラインに入れるという打ち方と同じ考え方で

バットを太くする、ということがある。

当然、太い方が当たる確率は高い。

イチローのバットは細いとされ、それはバットコントロールに優れ、ミート力の高いイチロー

だからこそ使いこなせるバットとされていた。

だが、バットの太さもラインに入れること同様、強いヒッティングが可能にならなければ

当たる確率を高めても、ヒットにならない。

それよりも自分の体やスイングの特徴にあったバットを使い、野球スタイルにあった、

操作しやすかったり、遠くに飛ばせたり、というバットを使った方がいいということになる。

バットを太くして当たる確率を高めても、意図したところよりバットの上に当たれば

ファールやフライになるし、意図したところより下に当たれば内野ゴロになるだろう。

それなら当たらずに空振りの方がいい、という発想になる。

だからバットが細くて当たる確率が落ちたとしても、強く打てる操作性が増すのならそちらの方が良いはずだ。

 

バッターボックスの立ち位置にも言えることがある。

できるだけボックスの前に立った方がフェアゾーンの角度が広がり、中に飛ばせる確率は高くなる。

バントの場合、死んだ打球を転がすことでランナーを進めるので、前に立つことが常識だ。

転がせられる範囲が広くなるからだ。

ただ、バッティングとなると、話は変わる。

それは目的がフェアゾーンに死んだ打球を転がすことではなく、強い打球を打つことだからだ。

 

池山はフェアゾーンが広く使えるからと、前に立って打っていたそうだ。

それを野村が後ろに立った方がボールを長く見られる、と説いた。

池山はフェアゾーンを広く使った方が確率が上がるのでは、と反論してみたが、

そうではない、それよりしっかりとらえる事の方が大事だ、と説き伏せたそうだ。

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