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壊れてからはじめてわかるピッチャーのケガ

東京の高校野球夏の大会はウィルスとオリンピックにより運営が異例のこととなっている。

決勝戦が8月2日に予定されており、例年の7月中の決着より試合に間隔がもたらされた。

トーナメント表を見ると、少なくとも次の試合までに3日は空いているようだ。

雨で日程は詰まることになるだろうが、緩和されたことになる。

日程緩和は、ピッチャーにとっては朗報だ。

特に選手層の薄い公立校や中堅校が名門相手にとって利と動く。

 

ピッチャーは必ず利き腕を故障する。

能力あるピッチャーほど登板数も投球数も増えるから、このリスクが高くなり、

いつか壊れる運命だ。

故障しないまま選手生命を終えるピッチャーは、能力が足りないため使われなかったか、

そもそも自覚して、自分の能力を全開しないで選手生命を全うしなかったから
だ。

抑えられる才能の持ち主は必ず故障する。

そして、能力があるだけに本人も周りもショックは大きい。

 

さらにケガはなってみないとわからない。

壊れてみないとわからないのだ。

打撲や裂傷などは外部からの圧力で痛みを感じるから、誰でも想像でき、それを避ける行動をとれる。

ピッチャーのケガは蓄積によるもので、発症しても気づかないことが多い。

実はケガをしているのに気づかず続け、あるところでなんかおかしいな?となる。

でも、これは今日の調子が悪いのかな?とか、今日は肩の出来具合が遅いのかな?などと思うもの。

そして、続けていたら、一旦痛みも感じなくなり、その出来事を忘れてしまう。

でも、実はすでに故障しており、そこに気づかず続けることで、どんどん悪化する。

この時点で遅いのに、本当に痛みを感じて医者に診てもらうときには手遅れとなりがちなのだ。

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