毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

5種目の高木美帆は大谷みたいなもの?

高木美帆が5種目に出場したことで大谷に例えたがる。

全く違う。

ピッチャーと打者は全く異なった動きをするので高木とは違う。

プロのピッチャーになった人でも打つ方はアマチュア時代から全然ダメ、と言う人は多いものだ。

一方、スピードスケートは専門の距離はあっても、他の距離は滑ることができないという人はいない。

本気で滑れば、それなりにどの距離でもタイムは出る。

 

陸上短距離の選手がマラソンを走るようなものという例えも全く違う。

短距離の選手は筋肉をつけて、身体が大きい。

マラソン選手がこれをやったら全く走ることはできなくなるし、そもそもそういう

筋肉を育てられる素質のある体では長距離は走ることができない。

マラソン選手は体脂肪を落とし、長い時間の同じ運動で体力を消耗されない身体が要求される。

大きくしたら重くなり、長い距離は走ることができない。

 

メディアは偉業に対して大げさに讃えたがるので例えも大げさにしたがる。

そして偉大なる選手の共通点としたがり、そうすることで話題を大きくしたい。

 

どの距離をもこなすオールラウンダーという言い方をするから野球では大谷よりも

どこでも守れるユーティリティープレーヤーに近い。

これならハイセンス野手に多くいる。

陸上選手に例えるのならトラック選手が800メートル~3000メートルくらいをこなす選手に近い。

これなら陸上選手にも多くいる。

 

高木も特異なことをやっているわけではないのだ。

オリンピックに出場する選手には出来る人は他にも多くいる。

スピードスケートに用意されている距離の中では同じような筋肉で対応可能ということだ。

 

高木は多くの距離でトップクラスであるため挑戦できる権利があった。

そして他の選手が挑戦しないのは、自分の得意とする距離に集中したいからだ。

小平が団体戦に参加しないのはそういう理由があるだろう。

そちらに神経や時間をとられたくないわけだ。

 

高木に特筆するのは全てでトップクラスに対応できる能力があるということと、

最後の種目でオリンピックレコードを出しての優勝ということだ。

疲労が蓄積された最後でのベストパフォーマンスはまさに王者になるべき底力。

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP