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ボール球をヒットにしたところでうまいバッティングではない

バッティングの極意について記した2018年1月30日のコラム。

2018-1-30 ボール球を振っていたらバッティングは成功しない 打つべき球を捉えることが打者

打つ確率をあげるために、つまり打率を上げるために考えられることはなんだろう。

さまざま考えられる。

練習を毎日やっているのもそのためだろう。

食事を多くとり、栄養を考え、体づくりをするのもそのためだ。

バッティングフォームを研究すること、バッティングの理を解明することもそう。

これらに精進してもボール球を振っていたらバッティングは成功しない。

バッターボックスの大きさは決められており、手が届かない球に手を出したら全く持って話にならなく、

たとえ手が届いてもボール球をヒットゾーンへ飛ばすことは難しい。

ボール球をヒットゾーンへ飛ばすことが難しい理由は手が届かないということと、

打者はピッチャーがストライクゾーンに投げてくるだろうという先入観があり、

そこをバッターは狙っているから意識に薄いボールゾーンへの対応が甘くなるから。

バッティングフォームもストライクゾーンを打つように構え、日頃の練習もそこを打つスイングを繰り返す。

それから、ボール球を打つというのは、体の動きの理屈から最大限の力を伝えるに至らない。

高めのボール球を打つにはバットを高く持ち上げ振らなければならず、力を要し、鋭いスイングができない。

もしくは、高めには背伸びをしたり、ジャンプすることでバットを持ち上げなくてよくはなる。

低めのボール球には振り下ろしてスイングする。

低めには膝を折ることでバットを振り下ろさなくてよくはなる。

だが、こんなことする打者はいない。

低いボールをヒットゾーンへ飛ばすには打球を持ち上げる必要があり、これも力や技術を要し、難しい。

外は何度も言うが、届かない。

内側のボール球を一般的な打席での立ち位置からでは前でさばくとファールゾーンに飛んでしまい、

フィールドに入れるには、引きつけることになるが、引きつけると力が入りづらい。

打席の位置を換えて、内側のボールゾーンを打とうとすれば、

すなわちそれはストライクゾーンを打っていることになる。

つまり、ストライクが打ちやすいということを物語っている。

過去の全ての打者の例を見ても明らかだ。

そして、そもそも野球のルールがストライクを打てと言っている。

ストライクゾーンが打つべきゾーンとしてストライクという言い方を採用しており、

打ちにくいと考えられる球はボールということでピッチャーのペナルティとなるルールになっている。

ボール球は打つな、というルールなのだ。

ピッチャーはストライクを投げないとご褒美はないよ、と。

ということで、打率を上げるにはストライクゾーンを打つことだ。

言い方を換えればボール球は打たない、見逃してボールカウントを増やし、

ピッチャーにはペナルティを与え、打者はご褒美をもらうということ。

さらにストライクゾーンの中でも狙い球を絞り、そこを打つことが確率を高める。

狙い球は球種と自分のベストスイングができるコースに絞って、そこにその球が来れば確率はもっと上がる。

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