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高校時代のヘボピッチャーを打ちまくってきただけ

清宮はルーキー時代、オープン戦で長くヒットが出なく、それが原因か入院にまでなった。

ヒットが出ないことは当たり前のことだ。

高卒の打者は必ず苦労する。

かつての大打者も皆、そうだった。

王も松井もイチローも苦しんだ。

1年目から活躍したと思われている清原もオープン戦は清宮同様打てていない。

シーズンが始まっても、爆発して固め打ちしだしたのは後半戦だ。

高校生のピッチャーからいくら打とうと、プロに入ればレベルの全く違うピッチャーの球に対応しなければいけなくなる。

今まで経験したことのない球を経験のない配球で攻められるので、しっかり捉える確率が極端に落ちこむ。

高校時代は2回に1回捉えていられたのものが、プロでは20回連続して捉えられない状況に陥るのだ。

これが悩むという精神状態にさせる。

プロのピッチャーはほとんどが高校時代、超一流だったピッチャーだ。

そうでないピッチャーもプロでそういった高校時代の超一流ピッチャーの成長に追いついた選手で構成される。

つまり、プロのピッチャーとは、高校時代の超一流ピッチャーが究極に成長した先の選手だけとなるわけだ。

その選手が年数を経て、実力を上げている。

全員がそんなピッチャーしか出てこないのだ。

このピッチャーを打てなくて当たり前。

高校時代だったら超一流となる投手がさらに成長した球を毎日、毎日、それぞれの特徴をもって

投げ込んでくるのだから対応するのは大変ということになる。

だから、バッターは3割成功すれば超一流となるわけだ。

高校時代のピッチャーなど、ほとんど凡庸なピッチャーであり、それを打ちまくってきただけだ。

甲子園に出るピッチャーでもプロで活躍できるのは、ほんの一握り。

高校時代に対戦した超一流ピッチャーは数人がいいところということになる。

高卒バッターは絶対的に経験不足なのだ。

慣れが必要ということになる。

高校生の2番手、3番手や、地方予選のはじめの頃にあたるピッチャー、公立高校のピッチャーという

名門高校の強肩野手や控えピッチャーより劣るピッチャーもわんさか登場する高校時代とは比べ物にならない。

対応するには時間がかかるし、色彩豊かなプロのピッチャーを毎日、毎打席相手にしなきゃいけなく、

結果を出すには高校時代の実績がそのまま通じるというわけにはいかないわけだ。

慣れとは情報とも等しい。

球筋を記憶し、変化球の種類を知るというピッチャーの情報は、経験によってでしか知りえない。

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