秋山が日本に戻れば、しっかりと打撃成績を記録する。
日本だったら3割は余裕といったところか。
これをもってしてMLBでは無理というわけではない。
MLBの戦場は世界中から猛者が集まり、それぞれに特別の個性を持っている。
その中で、野手は基本、レギュラーがほとんどの試合に出場する。
そのレギュラーと控えの差がわずかでも、チームのバランスだったり、
ひとつの大きな武器を重要視したり、といったところで決まってくる。
控えだからといって極端に実力差があるわけではないのに、いわばタイミングや運で出場機会が
大きく違ってくるのだ。
わずかな試合数で結果を出すのは難しい。
そうして結果が伴わなければ、すぐに別の選手がやってくる。
秋山の打撃技術は日本野球史においてトップレベルだ。
結果を出すには試合数の約束が必要なのだ。
それは慣れがパフォーマンスの最大発揮に一番重要だからだ。
これがままならないまま、クビとなってしまったわけで通用しないというわけではない。