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目玉を動かして情報を得る打者 傑作選2014年3月30日

2014年3月30日の傑作を振り返る。

2014-3-30 86回選抜高校野球

 

春のセンバツを観ていて打者が構えに入ると

後ろをちらちら見るのが気になる。

 

キャッチャーの構えている位置を目玉だけ動かして確認しているのだ。

 

打者がキャッチャーの方に顔を動かして確認することは、

明文化されてはいないものの守備妨害に当たる行為になり、

ルール違反といっていい。

 

明らかにそれがわかれば審判から注意され、

場合によっては、打者アウトなりペナルティが課される。

 

チラチラ見るのもこの行為と変わらないもので

目玉だけ動かしていれば審判からわからないというだけだ。

 

これはアンフェアな行為と言える。

強いチームほどこういった行為をする。

 

昨年の夏の大会では

2塁ベースからのキャッチャーの構えの伝達が注意され、

投球のカットがバントとみなされるという禁止行為が大会の中で言い渡される

ということがあった。

 

こういった行為は強いチームは、常識的にばれないようにやっている。

 

サインの伝達やコースの伝達は当然のごとくやっている。

 

ただ、

このサインやコースの伝達は、心理戦や間合いを醍醐味とする野球においては

切っても切れない戦術であり、否定はできない。

 

この

相手の研究と机上における計算が、現実にも影響を及ぼすというところに

野球のおもしろさがあるので、こういった掛け合いはなくせない。

 

野球はもともと

打者が打ちやすい球を投手が投げて打ち合い、得点を競いあうスポーツが

打てないような球を投げる化かし合いに発展した。

 

盗塁だって相手のスキをつく行為だし、野球そのものが相手の弱点をついたり

ミスを誘発させる行為の繰り返しだ。

 

こういう表現をすれば

あらゆる心理戦、間合い、読みあいは相手の意表をつく行為と見ることもできる。

 

しかし、

このチラチラ見る行為だけは見苦しい。

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