プロ野球の乱闘について取り上げた2015年12月8日のコラム。
もう40年以上前、乱闘、暴力沙汰ということで、よく話題に上ったのはシピンだった。
シピンは、大洋から巨人に移籍したにもかかわらず、古巣、大洋の門田を殴った。
その後、巷では門田が打たれたり、フォアボールを出したり、ふがいない投球をすると、
「だから、シピンに殴られるんだよ」
と、ネタにされ笑い話にもちあがったものだ。
その後、印象に残る乱闘も外国人ばかりだ。
東尾を殴ったデービス、宮下を殴ったクロマティ、与田をマウントから殴ったブラッグス、
接触プレーで高木豊を殴ったブリッグス、元ボクサーのためファイティングポーズをとってワンツーを繰り出したリベラ、
ピッチャーを外野まで追いかけて行き、金田に蹴られたトレーバー。
他にもあろう、いつも主役は外国人だ。
王は、バッキーに連続して体の近くに投げられても、マウンドへ抗議に行っただけだった。
ビーンボールを投げた方のバッキーが、荒川を殴っている。
そして代わったピッチャーから王は頭部にぶつけられ、怒った次打者の長嶋がホームランで黙らせた。
外国人は以前に述べたしがらみがないので、相手が誰であろうと殴る。
また、自己防衛の意識が高く、やられたらやりかえさないとなめられることが常識、道徳のため殴る。
デービスは、東尾がそれまで、ビーンボール、死球が多かったため次、来たら行ったる、と向かっていったそうだ。