いつまでもやめない“カズ問題”で横浜FC危機?年間わずか4分出場でも契約延長の謎
葛西がメダルを取って以来、年寄のスポーツ選手には
レジェンドといい、やたら各界でレジェンドが連呼されている。
長くやり続けてひとつのことで結果を残したこと、
スポーツ選手という年齢により格差が出る世界において
通常ではピークを過ぎていると考えられる年齢なのに世界のトップにいること。
このことにより賛美がやまないわけだが、
いつまでもひとつのことに固執して、後進に道をゆずらないという見方もできる。
メダルを取ったことでこの見方は封印され、賛美にしかならないのだが、
スポーツ界のように次の才能や個性が現れる世界で
いつまでも居座っていることは良いことではないことが多い。
それを若い人間がのりこえればいいという意見が
大勢を占めることになるが、道をつくってやることが
先達の役目であり、その循環が良い方向に作用することが多い。
少なくとも自分と同じ実力や将来が期待できる選手が現れたときは、譲った方が賢明だ。
プロ野球は球団が契約する=必要とされている。
という図式になり、判断は委託者に任され、
ファンの要望はその委託者が吸い上げるため、
球団が契約してくれる限りやるという判断がしやすい。
宮本は引退する1年前に身を引くつもりだったが、優勝のために
球団が引き留めた。
しかし宮本は
「コーチ兼任や若手の見本といった理由で戦力として必要とされていないのであれば身を引く。」
と言ったそう。
球団は勝つために必要という意向だったため宮本は引退を延ばした。
私が所属するチームでは年齢差があるプレーヤーが多く所属している。
しかし、試合に勝つためには実力があるもののみが出場する。
そして多少実力が劣っていても、若い選手を率先して使う。
それは、将来への期待とチームを活性させるためだ。
チーム結成以来7年が過ぎたが、結成当時より選手の数はかなり多くなり
今では登録だけで50人を超える。
40歳を超える私はいつも身の引き時や置き所を意識する。
一昨年、絶対勝ちたいシーズンに野球人生を賭けるつもりで臨んだが、
不本意な負けを喫し身を引こうと思った。
その時は、若手に引き留められ、またプレーを続けた。
今でも常にチームのために身の程を知ることを意識する。
他の先輩メンバーにもこの意識を持ってもらうように
私は下からの突き上げを行うようチームを促す。
プレーヤーでなくても、
新戦力のスカウト、
練習の補助、
戦略立案、
経験の伝授
とできることはたくさんあるのだ。
先輩として居座ることで若手の伸びを阻害することは、避けたいものなのだ。