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世界野球回顧録Ⅲ

週一回の連載企画とした回顧録の3回目。

 

代表選手選考の中、エースと目されていたダルビッシュが

不参加表明をしたことまでが2回目。

 

シーズンの長丁場だったら、「絶対エース」がいなければ痛いが、

トーナメントならその時調子がいい投手がいれば大丈夫と思ったものだ。

 

このダルビッシュを皮切りに海外組の不参加が相次ぎ、

結果として全員不参加、NPB選手のみの構成となった。

 

この大会時期のタイミングもこの結果に至った大きな原因だ。

 

アサヒビールのCMが好きだった。

これじゃないんだけど。

 

 

ダルビッシュは1年目に活躍し、

さあ真価が問われる2年目を迎える時期。

 

青木も同様。

松井はけが。

 

黒田もヤンキース2年目を迎え真価が問われる。

 

上原は呼ばれれば参加の姿勢だったが、選考に漏れた。

 

そしてもっとも参加を期待されていたスター・イチローがついに不参加表明した。

 

イチローも前の年の途中からヤンキースへ移籍したので

優勝を義務付けられたチームで真価が問われる立場だったのだ。

 

イチローの場合は置かれた立場もそうなのだが、

それ以上に

「第2回大会に出場し、2連覇を達成したのちに3回目はないと思っていた」

と発言している。

 

この真意はイチロー本人のみ知るところではあるが、

その思いはわかる。

納得せざるを得なかった。

 

その一方で

置かれた立場の厳しさと同時に

そろそろ自身の野球人生のまとめ方を考えている節が見受けられる

と感じた。

 

潮時を感じずにいられなかったのも私感。

 

こういったMLB所属の選手の境遇が代表不参加につながったものの

選手の立場から言えば当然の結果でもあったのだ。

 

ハイレベルで1年1年が勝負で

世界の実力者が集まるリーグに身を置いているため

少しの油断、少しの調整不足が、その競争から脱落させ、

ここから這い上がるのは困難を強いられる。

 

今、所属するチームでの戦いを優先するのは当然であり、そこに集中したいと思うはずだ。

 

その一方で

選手の辞退が相次ぎ、WBCがその程度の大会であることを選手側から

露呈することにもなった。

 

もともと、大騒ぎしているのは日本くらいらしい。

 

アメリカなんか行ったら、どこが優勝したのか知らないくらいの大会だ。

 

サッカーワールドカップやオリンピックに比肩する大会にするためにも

問題がどんどん明らかになっていい傾向だと思ったものだ。

 

そして、こんな中、代表メンバーが決定した。

 

どうしても物足りなさを感じ、経験の面でも不安を感じるメンバーだった。

 

これを見る限り、

稚拙な他チームの試合運びと日本のピッチャーの活躍に活路を見出すことしか

できないチームであることがはっきりしてしまった。

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