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世界野球回顧録Ⅷ

週一回の連載企画としてはじめた世界野球大会=WBCの回顧録が8回目。

 

前回までで1次リーグ突破を決めたものの消化試合のキューバに負け、

その内容から今後に不安が残ると記した。

 

そのキューバ戦をもう一度振り返ると

投手陣はまあこんなもんだろう。

田中は連打を浴びて点を取られた後、なにか開き直ったように思い切り投げていた。

 

真っ直ぐは全力投球でも当てられ、外国人はパワーがあるので

ヒットになる可能性があるが、それはしょうがない。

 

スライダー、フォークが低めに行けばみんな振ってくれる。

 

使える目処が立った。

 

キューバのあの程度のピッチャーから全然点がとれないからねぇ。

もう青木とゴジラとイチローの再召集を考えざるを得ないか。

 

 

ところでこの時、世界のサッカーではマンUとレアルの試合で

マンUの選手が一人退場になっていた。

あきらかな誤審だ。

ボールに行き、相手が勝手に足に当たってきたのをレッドなんて。。

イエローですらないようなプレーだ。

 

誤審ひとつで試合、大会がしらけるんでWBCではないように。

 

そしてこの不安の中はじまった2次リーグ。

 

不安どおりというか予想通りというか、点がとれず格下相手に苦しんだが、

この大会中、最も盛り上がり最も印象深いゲームとなった。

 

早いうちに点をとれれば、とも思うが、国際試合の一発勝負では、

格下相手でもこういう戦いになることが往々にしてある。

 

今日のゲームは各打者の意図が見えたのでそれで点が取れないのは、

運とかめぐり合わせでしょうがないと割り切ることも大事だろう。

 

その中で勝った事が大きい。

逆転したという事実が底力。

 

日本野球100年の歴史が(ん?何年かわからんけどそんなもんでしょ)

台湾野球に勝ったということ。

 

各打者の意図が見えたので攻撃はまあこれでよかった。

 

点は取れないことは最初からわかりきっているのでこういう試合でいいのだ。

 

井端の働きがここまで素晴らしい。

タイムリーも良かったけど2点ビハインドの先頭打者で2ストライク後に

変化球に喰らいついて出塁したことがなによりベテランとういうか、

経験のなせるわざだ。

 

このヒットもタイムリーもどちらも2ストライク後からだ。

 

この落ち着いたプレーは、

日頃からつなぎの役目の井端ならではのプレー。

 

ピッチャーも能見のコントロールミスは誤算だったが、まあまあ計算どおりだ。

3点に抑えたので合格。

 

田中も連打で点取られたが、2イニング無失点に抑えたからこそ同点を呼び込んだのだ。

 

田中はナイスピッチングといってよい。

 

点を取られた場面が甘く行った球を先頭に合わされて

初めてのセットから甘く行ったスライダーを合わされた。

 

3塁にランナーを置いて思い切って投げられなかったフォークを合わされた。

 

まあそれはしょうがない。

 

本人は悔しいだろうし、反省すると思うけど、これから期待できる。

 

ケチをつければノーアウト1,2塁で、振れてる糸井に送りバントの必要はない。

あそこは打たせるべき。

 

1,2塁のバントはフォースアウトがあるので難しいのだ。

 

打たせても糸井の脚ならゲッツーも確率は低くなる。

 

タイミングが合っていた糸井には打たせれば延長までもつれることはなかったかもしれない。

 

あと、最終回、なぜ杉内?

杉内は今大会不安なのだから牧田でいかないと。

牧田バント処理で怪我してなきゃいいけど。

 

さりげなく山口が窮地を救った。

山口のセットアッパーとしての経験が生きた。

 

内川、阿部、糸井のポイントゲッターの前にいかにランナーをためるか。

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