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目ん玉開いてみてみると

昨日平安高校が春夏合わせて70回目の出場で初の全国制覇をした。

 

この平安高校は洗練されたハイレベルのチームと記した。

アマチュアとしては最高のレベルを実践しているチームといえるだろう。

 

アマチュアでというのは

プロとアマでは野球の質そのものが違うからだ。

 

この春、センバツがあり、そしてプロが開幕し、昼間、高校野球を観て

そのあと夜プロの試合を観るとそれがよくわかる。

 

それはプロの試合は

技術が高度、

いつも相手が一緒、

情報が行き届いている、

エンターテイメントであり個々のタレント性、個人のスター性で売り出さざるを得ない、

というのが主な理由だ。

 

プロは技術が高度なので、

平安高校が見せた牽制のサインプレーやディレードダブルスチールというのが

決まりにくい。

 

アマチュアは

特に高校野球くらいだとレベルの差が激しいので

場面によってはこの意表をついたプレーが決まりやすい。

 

相手がいつも一緒で情報もきめ細かいこともこういったプレーが決まりにくい理由だ。

 

したがって

プロは、こういう戦術に特化したチームということで売り出しにくいので、

個々のタレント性で売り出していくことになってしまう。

 

戦い方はオーソドックスなものになり、

投げる、捕る、打つというシンプルな戦いに映り、

人気を獲得するためメディアの露出を増やし、

男前、おもしろい、熱愛とかで話題を振りまくことになる。

 

一方

高校野球は個々のスターより地元の話題、

2年半に凝縮された青春ドラマ(もうこの瞬間は二度と来ない)、

多彩なプレー、

脈々と引き継がれてきた伝統、

弱者が強者に勝つドラマ、

そして最後に超高校級スターの存在、

により人気を獲得する。

 

平安高校が洗練されたハイレベルなチームという話題から少しズレた気がするが、

プロとアマ(高校野球)は野球そのものが違うのでプロの野球を常識として

高校野球を観てもおもしろさを見間違う。

 

また、プロのプレーを常識として高校野球に反映させても

強いチームはできないということだ。

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