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間違った認識で良しとされるⅡ

昨日は、よく耳にする全員野球について全員に平等の練習を課し、

ベンチに入らない人間も含めてやる野球という意味で使っている場合の全員野球は

やり方としてこれでは強くならないと断言してみせた。

 

先日のW杯で準優勝のアルゼンチンはメッシ中心のチームを作った。

 

メッシはディフェンスにはほとんど力を使わず歩いている時間が長い。

 

メッシがポジションとしてよく位置している右サイドは

歩いているので、スペースができやすく、アルゼンチンにとって

危険なエリアとなるそうだ。

 

また、ディフェンスに参加せず、攻撃時もボールを受け仕事をすべき位置がほぼ決められているので、

試合中の走行距離が、短いことが話題になった。

以前の試合では走行距離がキーパーより短かった試合があるという笑い話もあるほどだ。

 

しかし、これもチームの方針である。

 

メッシには、メッシの特徴であるバイタルエリアでボールをもち、切り込み、ゴールするという

メッシにしかできない仕事をしてもらうためにディフェンスをする必要もないし、多く走る必要もないのだ。

このメッシを生かすために、

チームの弱点となるスペースにはディフェンスに力を発揮できる選手を置いたり、

メッシと息があう選手を置いたり陣形も合わせる。

 

一見、個を大事にしているかのようだが、

チームの力を最大にする作戦であり、全員サッカーと言える。

 

ただマラドーナは違った。

 

あの頃と今では時代が違うので単純な比較はできないが、

マラドーナの時はマラドーナがいれば、チームが完成というようなほどの存在感だった。

 

マラドーナがいれば、それだけでそのチームは優勝候補になり、

周りの選手は、プロレベルの選手ならだれでもよかった。

 

とりあえずマラドーナにボールを渡して

あとは

自由にやってもらおうというスタイルのチームになる。

 

現に、当時弱小だったナポリに移籍した際は、ナポリを強くさせ、

ついには優勝させてしまい、ナポリの街ではいまだにマラドーナは英雄として崇められている。

 

したがいこれは、全員サッカーとは言えない。

稀なチーム作りだ。

 

違う組織の

東海大学柔道を見てみよう。

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