高校野球は新チームが始動し、秋の地方大会が始まっている。
地方大会こそ高校野球という見方がある。
ハナから全国を見据えているようなチームは、
高校野球はビジネスと捉える。
環境、選手、予算、指導者、バックアップ人数、と
高校野球ビジネスだ。
そういったいわば金の力では及ばないチームが、
強豪チームを倒すためにどう地力をつけていっているのかを
知ることにとても興味を惹かれる。
ところで
そんな実力はやや劣るものの、番狂わせを起こす可能性があるチームが
強豪校に挑んだとき、やられるパターンというもののひとつに
序盤での大量失点がある。
野球はピッチャーなので
まず実力があるピッチャーがいないと話にならない。
しかし、名門高校のように良いピッチャーを何枚も持つことはできない。
この間の東海大相模のようにエース級ピッチャー4枚をもつなど
予算がない高校には奇跡と偶然が重ならないと不可能だ。
そのため実力のあるエース一人に頼ることになるのだが、
連戦のため序盤に崩れることがある。
立ち上がりにボールが先行し、球数が多くなり、ランナーをためる。
あるいはストライクをとりに行ったところを痛打される。
そして、経験不足のチームは野手もエラーや凡ミスを繰り返す。
経験不足というのが大きな原因だ。
それは普段の練習に大きな誤りがあるから。
その誤りを見ていこう。