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プレミア12 国際試合

プレミア12という国際試合にテレビ朝日の企画のもと

稲葉の予想オーダーはこうだった。

 

1.4山田

2.9秋山

3.8柳田

4.3中田

5.DH中村

6.7筒香

7.5松田

8.6坂本

9.2捕手

 

まあ、こんなもんだろう。

妥当な予想だ。

 

だがこれは、あくまで予想オーダーだ。

つまり、小久保の考えを当てるというもの。

これが、当たったからと言って、さすが、プロということにはならない。

 

プロは内情に精通しているのだから当てることは簡単だ。

 

その上、稲葉は首脳陣の一人だから、

予想というより、これがベストメンバーだと思っているということと

小久保はこう考えていると言っているようなもの。

予想オーダーとも違う。

 

プロOBは、間近で取材ができ、普通の取材陣では

聞けないことも元プロ同士の間柄で引き出すことができる。

当たって当然だ。

 

だからこういう企画をするなら

予想オーダーではなく、俺のベストオーダーはこうだ。

とした方がプロのすることだ。

 

稲葉は日本代表内部の人間だから、

小久保の立場を考慮し、言えないことも多くある。

 

この企画をするなら

人選は稲葉では失敗だ。

 

そして柳田が辞退したことでオーダーにテコ入れが必要となった。

 

柳田の代わりに今宮、内川の代わりに中村だ。

ソフトバンクの選手で固めてしかるべきだ。

 

柳田を中心に考えた打線を組むことになっていたはずなので

考えを一掃せざるを得なくなった。

 

今や柳田は絶対外せない選手になってしまった。

私は、昨年までいや今季の途中までさほど

楽しみな選手ではなかった。

 

 

昨年までですでに高い評価を受け、

昨年の日米野球でも柳田が最も優れた選手との評だった。

 

私が好きでなかった理由は、穴が多かったから。

だが、あの横浜球場での150m弾はすごかった。

 

日本人であの打球が打てる選手は、いない。

 

高くフライが上がっただけで球場がワッと湧く。

日本人で当たっただけでホームランが期待できる唯一の選手だ。

打ち損じや振り遅れもフェンス越えしてしまう。

 

筒香、中田、中村より

柳田がフライを打っただけで期待してしまうのだ。

 

柳田は、ヘッドが立つ打ち方をしている。

昔は、柳田のようなスイングは、バットが波打ちしていると言われた。

 

振り込みが足りず、スイングを自分のものにできていない場合に

この波打ちになると言われた。

 

しかし、柳田はわざとこの波打ちをしている。

こうすることで、ヘッドが立ち、球に角度がつけやすく、

力負けしないのだ。

球を捉えるのに難しく、いわゆる「こねるスイング」として

一見、無茶振り、豪快、無鉄砲に写るので

日本では、忌み嫌われた。

 

柳田も昨年くらいまでは、この振りで確実性に欠けていたが、

この打ち方も洗練されてきた。

だから、無二の選手となったのだ。

 

ホームラン打者は必ず強くヘッドを立たせて打つ。

松井、王といった稀代のホームラン打者はこれにより、

強く遠くへ飛ばしていたのだ。

 

俺のベストメンバーは明日へ回そう。

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