先日、黒田が初黒星を喫した際、クオリティスタートは守ったものの、
先に点をやって、しかも1イニングに3失点をしては、クオリティスタートとは
言いきれないという話をした。
ひとつのイニングに3点を失えば
それを追いかけるには、多様な作戦がとりにくくなるから点が入りにくくなるのだ。
プロは選手の生活という側面がある。
そのため、監督はとりたい戦法がとれず、
選手の立場を優先することが多くあるのだ。
3点差があるのに、1点ずつ取り返して行って
いつか逆転をと考えても、
結局負けてしまっては、シャットアウトでも一緒ということになる。
ならば、選手には好きにやらせて(好きに打たせて)
確率の低いながらも打ち返して逆転を狙うとなるのだ。
打たせておけば、動いて失敗するより監督の非難は少なく済み、
周りも選手自身も打てない選手の責任だと感じるからだ。
そして、打たせてダメならファンも納得すると
球界は思い込んでいるからだ。
打つだけで点を獲ることの確率は低い。
しかし、
いきなり3点を追う立場になっては、この低い確率に賭けることになる。
したがい、
1イニングでの3失点はクオリティスタートとは言えないのだ。
1点ずつ取られたのなら、攻撃側も1点ずつ返そうという作戦をたてられ、
それで負けたら、攻撃陣が責任を果たしていないことになる。
そして、先日の広島と巨人の一戦。
前田と菅野という両エースの戦いがあった。
この試合、エース同士が点をやらないという展開になったのだが
先に点をやったのは菅野だった。
明日に続く。