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情報量は名刀と鎧

昨日、紹介したこの記事。

 

松山東 歴史的1勝導いた「データ班」 徹底分析で相手打順的中

 

 

松山東は野球の父とも言われる俳人・正岡子規の母校だそう。

一方の二松学舎も正岡子規と親交のあった文豪・夏目漱石が通った大学だそう。

 

松山東は進学校であり、勝つために情報を駆使したようだ。

 

実はこの情報というものが一番勇気を与えることに気付いていないことが多い。

 

街中で喧嘩になったとき

怖いのは相手の素性を知らないことにある。

 

相手の素性を知っていれば、

たとえボクシングチャンピオンであろうと対処の方法があるからだ。

 

戦いである野球も同じことが言える。

 

たとえば打者が

一番、怖いというか不安なのは相手を知らない時なのだ。

 

どんな球を投げるのか。コントロールは。

など。

 

高校野球のような一発勝負ではこの不安がつきまとう。

 

しかし、味方の打者の打席を見たり、

1度打席に立てば、

その不安は大分、解消されることになり

次にはどのように攻略すべきかという思考に変わることになる。

そして

相手の球筋を見極められれば勝負に優位に立つ事が出来る。

 

たとえば

真っ直ぐに絞っていて、真っ直ぐだと思って打ちに行ったとき

チェンジアップだったとして空振りしても

一球見られればかなりの情報量となり

次は対応できる可能性が出てくるということだ。

 

それは頭になかっただけだから。

 

今まで見た事もないスライダーで入られても

一球見られれば、その球に照準を合わせ、他の球にはファールで逃げる。

速い球には振り遅れて逆方向。など対応が考えられるのだ。

 

それは経験がないだけだから。

 

このようにその試合の中での情報でも

対処する方法が大きく変わってくるのだ。

 

それが事前にわかっていれば、

そしてそのための練習までできていれば、

こんな心強いことはない。

 

数時間もノックを受けて、長いことやれば、やりきった感があるが、

ほとんどが惰性になる。

人間の集中力などそんなに長続きしない。

 

練習量の多さより、

ごはんを食べて体を大きくし、

情報を吸収して

自分たちができる、やるべき野球をやる。

 

これが強者に勝つ方法だ。

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