「戦略ピタリ パ首位攻防戦に先勝した西武6番・森の“隠れた働き”」
この記事によると西武は戦略として一息つきたいところで
ぶちかませるよう打順を考えているとのこと。
これは、たまたまそうなったように見えているだけだが、
実際、球数を投げさせるということは、大きな意味を持つ作戦だ。
野球はホームランや三振が華ではないということを再三申し上げてきた。
状況によっては、ホームランを狙う場面、三振を狙う場面というものがあり
そういったところでは醍醐味のひとつではある。
しかし、野球は一つの塁を奪うか阻止するかの連続なのだ。
すべてのプレーはここを目指し行われる。
ホームランはその作戦のひとつにすぎない。
そして、そのためにはピッチャーの球数を増やすというのは記録には
残らないが、ファインプレーなのだ。
そのうえで、四球などを選べば、MVP級の活躍だ。
一発のある森に対して、集中して慎重に球数を要した。
そのために、次の打者へは甘い球が行く。
記録には残らないが、打線をつなげるとはこういうこと。
こういう働き、こういう作戦を最も注目して
野球を観る必要がある。
それが野球だ。