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倉本の機転を効かせたゲッツー 中大のタスキが・・ 鈴木尚広走るのをやめる

以前に、横浜の宮崎の守備はうまいと記した。

プレーに余裕があり、グラブさばきから送球とリラックスして処理する。

ギリギリのタイミングでも余裕をもってプレーし、焦った様子もなくアウトにするのがプロのうまいやつ。

一生懸命やってアウトにするのがアマチュアのうまいやつ。

 

9/6横浜-ヤクルト 8回表ノーアウト1,2塁

飯原の打球をロペスはショーバウンドで処理し、2塁へ送球した。

ファーストへ投げれば、ゲッツーもとれるタイミングだった。

しかし、打球をファーストが処理したのでベースカバーに少し遅れる。

ファーストへ投げても良かったろうが、送球を受けたショートの倉本は、即座に切り替えて

3塁送球を選択した。

2塁ランナーはライナーかもしれないと一瞬戻りかけたため3塁でタッチアウト。

ゲッツーが完成した。

 

ショートは、守備範囲が広く、肩の強さが要求され、グラウンドの中心にいるため

あらゆる打球に対する処理に動く。

したがい、野球センスの高い、チームの中心選手が務めるもの。

 

プロでショートを守るとなれば、相当なセンスがあるに決まっており、この倉本のように

即座に判断することくらいは当たり前だ。

 

こういうセンスは運動神経と経験、それから考える能力があることで身に着く。

 

以前にこれも紹介したが、同じショートの坂本は、日本シリーズで村田のバント処理に

ついてこれず、ゲッツーを取り損ねた。

 

即座に対応できないのは、守備力が弱いことと

経験不足、探究不足ということであり、野球を考える能力に劣る。

 

あの中大が箱根を走らない。

中大が大正から87回繋いできたタスキを遂に途切れさすこととしてしまった。

PL 野球部が廃部になり、豪栄道が86年ぶりに大阪出身優勝をした今年、

ここでも歴史が変わる出来事があった。永遠がない。

あの中大が箱根を走らないなんて。

 

近年は、新興チームの台頭が著しく、どこが箱根を走るかわからない状況だ。

今まで箱根では聞かない大学名が走っていたり、それが1チームだけでない。

 

そして、青学が箱根を圧勝するなど40年近く箱根をずっと見続けてきた中では

予想もしなかった。

中大や早稲田、日大がそれならわかるが。

 

近年いつも実力がある駒大や東洋も一昔前は上位に来るほどではなかった。

時代は変わる。

無常です。

 

“神の足”鈴木尚広巨人20年完走 盗塁成功率1位

鈴木が引退を決め、

この一報に驚きの声が多かったようだが、38歳で走るだけの選手ということを考えれば

この決断も当然だろう。

ただ、鈴木の存在は球界にインパクトを与えたと思われる。

僅差の終盤、点が欲しい場面での切り札として登場する。ファンもそれがわかっているので

鈴木の登場で大変盛り上がる。かつての”8時半の男”・宮田のように。

 

長いペナントレースでは、鈴木のようなピンチ代走は、大きな戦力になる。

ということは、脚だけに優れた陸上選手からの流入があってもいいはずだ。

 

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