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弱小チームの間違った鍛錬 うまくはなるけど勝てはしないXIV

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以前、金曜日に続けてきた連載が、一旦ストップしていたので2カ月ぶりに再スタートさせたい。

本日は、14回目になる。

テーマは、

有望な選手が集中する強豪校に、

ただの野球好きが集まった野球部にも勝つチャンス。だ。

 

勝つためには要素が3つあるとして、

ひとつが、「情報」であり、ふたつめが「経験」だった。

そして、3つ目が「体力」であり、このつづきを。

 

すべては体力からはじまる。

技術を磨くにもベースとなる体力があってこそ養われる。また、技術の差は、たいしたことはない。

 

プロは技術が優れているが、その優秀さゆえプロなのではない。

体力があるから技術が映えるのだ。アマチュアの選手やプロをあきらめた人にはプロの技を見ても

さほど驚かない人は多い。

 

イチローのような突出した選手はいざ知らず、二本の腕、二本の脚、胴体、脳、目、耳、など

人間の五体により繰り出す技術は所詮たいした差はない。

練習を重ねていけば、プロとそん色ない技術に到達することは可能であり、

そして、ある程度まで行けば、技術の伸びは限界がある。

つまり、多種多様なプロの選手の技術も向上には限界があるということ。

それよりも、プロとアマとの差は、体力の差が圧倒的に大きい。

 

一流のプロ野球選手の幼少時のバッティングなどを見たとき、

「この年齢でこんなスイングなのか。やっぱりうまかったんだな。」

と思うことはあっても

「大人の俺よりスイングが速い。」とか「大人の俺よりうまい。」

と思うことはない。

技術の甘さがはっきりわかり、

「この頃から野球をずっと続けて、まだまだこれから伸びたのだな。がんばったな。」

と思うことのほうが多い。

 

それは、技術を支え、発達させるための体力がまだ成長過程だからだ。

体の大きさ、成長が技術を支え、技術を確立させてくれるのだ。

 

プロ野球選手の体格は、一般に生活していれば、そう出会うことがないほど立派だ。

野球の強豪校は皆、体格がいい。華奢な強豪チームなど存在しない。

日本を代表するホームランバッターにどんどん成長する筒香も

なによりあのでかい体がすべての出発点になっている。

技術というより体力。振る体力。

この体力があるから、

周りも期待し、ずっと続けさせてもらえる機会を得られることになり、技術も伸びることになる。

菊池、今宮は身体能力が高いし、一般人よりはでかい。

 

入り方を間違っちゃいけない。

設備、練習量、技術、チームワーク、戦術、選手集め、方向性、考え方といったことは

野球の技術を高めることやチームを強くするためには大切である。

しかし、まずは野球をする体をつくることだ。

すべては体力があってこそ。

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