毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

弱小チームの間違った鍛錬 うまくはなるけど勝てはしない Vol.21

今日で21回目となった金曜連載。テーマは、

有望な選手が集中する強豪校に、ただの野球好きが集まった野球部にも勝つチャンス。

勝つための3要素 「情報」 「経験」 「体力」

 

前回は、腕を振ってストライクを取るコントロールが、球速より大事であり、

そのコントロールを磨くにも体力が必要という話だった。

これは、実に良い例だ。

スローカーブで大阪桐蔭、撃破!関大北陽・清水寛からマナブ『強豪校の倒し方』

高校球界の頂点に位置する大阪桐蔭にさへ勝つことができる。

 

腕を振ってストライクを取るということができれば、変化球もおのずと身に着く。

腕を振って、真っ直ぐでストライクを取ることができれば、

握りを変えるだけでスライダー、チェンジアップが投げられる。

 

速い球を投げられれば、そりゃいいが、スピードがなくとも大丈夫だ。

むしろ

腕を振って、体を使って、遅い球が行けばそれが武器になる。

そうすれば、実績で劣り、指導者で、設備で、練習量で劣っても何とかなる可能性がある。

 

それにはどうするか。

練習の量ではない。

練習の差がそのまま、実力の差ではない。

体力の差だ。

体を大きくし、下半身を育てることだ。

ただ、下半身の強化も気を付けたい。

筋肉をつけたりして、鍛えるのではなく体の成長を優先した鍛え方だ。

筋肉トレは、身長の成長が終わってからやればいい。

 

そしてその投手をバックが守ってやるのだ。

バックが守るべき基本は、確実にアウトを積み重ねること。

スーパープレーでない。

投手が計算して打ち取ったと思った打球を確実にアウトにすること。

もっと言えば、ピッチャーが、どうアウトをとるかをチームで共有し、アウトを重ねること。

相手に捉えられたら、仕方がない。

こちらの術中、計算にあてはめたアウトを確実に重ねることだ。

相手の打ち損じと投手の打ち取った打球を確実にアウトにしていくことだ。

 

さらに

そのチームの特性を生かせれば一泡吹かせられる。

 

1試合ノーエラーを目指す。

打ち損じと打ち取った打球をアウトにすること、

中継プレーをしっかりすること、

失点しないためにバッタランナーを無駄に進塁させないこと、

安易に次の塁を献上しないこと。

 

チームの特性とは、

足を生かすとか、相手の癖を盗むとか、チームで球数投げさすとか、

そういうことだ。

実力校、強豪校、伝統校でないチームは、

複雑な連携プレーやサインプレーに時間を割けないことが多い。

そして

打ち負かすほどの体力を身につけることも難しいだろう。

 

コールド勝ちする強豪校も

全てジャストミートして得点しているわけでは無い。

相手のエラー、四死球を利用し、さらに、ミスショットが野手の間に落ちるということの方が多い。

ジャストミートした豪打も四球やエラーのあとで劣勢につけこまれたときが多い。

 

だから、

腕を振って、ストライクを取り、確実な守りでアウトを重ね、

チームの特性を生かす野球をして、強豪に立ち向かえ。

後半に勝負を持ち込むのだ。

そのために、体を大きくしましょう。

練習の量ではない。

体格、考え方で充分勝つことができる。

さあ
立ち向かうぜ。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP