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弱小チームの間違った鍛錬 うまくはなるけど勝てはしない Vol.23

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これまで

有望な選手が集中する強豪校に、ただの野球好きが集まった野球部にも勝つチャンス。

をテーマに金曜連載してきた。

前回で勝つための3要素 「情報」 「経験」 「体力」について記した。

長く連載したので、ひとつずつ簡単に振り返っておく。

 

ひとつめの要素「情報」。

 

情報とは相手の情報を仕入れるということと自分を知るという情報があり、

これが勝利に大きく影響する。

 

自分を知る情報とは

各個人が運動能力はどのくらいあるのか。

肩の強さ、足の速さ、パワー、球速、という肉体的な情報は基本であり、

さらに知識、経験、どういったプレーの発想があるか(センス)を把握し、共有する。

 

そしてそれをチームで生かした場合にどういう野球が有効か。

どのチームになら勝てるのか、劣っているのか。

相手の立ち位置と自分の今いる地点そしてどこを目指すのか。

自分を知る。

自分を知って自分たちができることをやる。

これが、とても大事だ。

 

そしてそれらを分析しながら、どの弱小チームにも必須となる鍛錬が、

ピッチャーは腕を振って、自分の意図する球を意図するコースへ投げること。

速い球が必ずしも必要なわけじゃない。三振もいらない。自分の持ち球を操れ。

 

そして、バックは、打ち損じと、打ち取った打球を確実にアウトにすること、

中継プレーをしっかりすること、失点しないためにバッタランナーを無駄に進塁させないこと、

安易に次の塁を献上しないこと。

 

チームとしては

足を生かすとか、相手の癖を盗むとか、チームで球数投げさすとか、

チームの特性を伸ばし、試合に生かせ。

 

まともに打ち合ったり、同じような野球をやったり、がっぷり四つに組んだところで無駄だ。

甲子園に出るまでの予選で名門校やシード校を3校、4校と続けて破っていくには

まともにやりあっても無理だ。

 

さらに

たとえば打つことを例にすると、

うまくいった打席も、その打席は「成功の打ち方をした」のではなく、

その打席に限り「失敗しないことがあった打ち方」と解釈する。

 

数少ない成功体験の中から不当に奇跡の一瞬に陶酔しているに過ぎない。

このように保守的に捉えた方が、失敗確率を下げて行けるのでは。

 

しかし、たいがいが、またあの一瞬はやってくる。と思い込む。

失敗したのは不運だっただけで、ジャストミートの爽快こそが実力と皆、思うからだ。

好打者でも7割失敗しているのに。

 

これは、逆にとれば

自分でなく相手の心理も成功を追っていると予想できる。

しからば、失敗を誘う戦略を練ればいい。

 

自分の成果を発揮しようとせず、相手の失敗をどう導き出すか。

1対1、あるいはチーム対チームの対戦型スポーツはこの思考を戦略とする。

 

しかし、こういったことは時間をかけて確立していくものだ。

情報を集め、自分を知り、チームを知り、相手を知るには時間がかかる。

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