毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

弱小チームの間違った鍛錬 うまくはなるけど勝てはしない Vol.20

今日で20回目となった金曜連載。テーマは、

有望な選手が集中する強豪校に、ただの野球好きが集まった野球部にも勝つチャンス。

 

勝つための3要素 「情報」 「経験」 「体力」

いよいよ佳境となる。

 

体を大きくし、体力をつけることでやっと素振りをしてもスイングを速くすることができ、

球を投げて速く、遠くへとなる。

逆に、体が大きくならなければ、これらを繰り返しても進歩してくれない。

体の成長と共に練習したことが、身についていくからだ。

 

それがそのまま打率の差となり、それは技術の差と勘違いをする。

勘違いしたまま、敗けた悔しさを練習で晴らそうとする。

そして技術の差は練習が足りないからと勘違いをする。違う。

 

技術の差などたいしたことはない上に、すぐに追いつくことが可能だ。

敗けの差を埋めるための体力が足りないのであり、

体力があって初めて練習による技術の差が埋まってくれる。

 

今日は、体力を違う視点から提言したい。

 

力のある速い球を投げることができる強豪校のピッチャー。

小学生や中学生の頃から体が大きく、評判のピッチャーであることが多い。

 

一方、ただの野球好きが集まる高校の野球部には、偶然や奇跡などがないと

いきなり、こんなピッチャーが現れることはない。

 

そんなチームも一気に体が成長する可能性がある高校時代なら

球速が20キロくらい上がることも、さほど珍しいことではない。

 

そして、その球速よりも、もっと大事なことが腕を振ってストライクを取ることだ。

 

腕を振ってストライクが取れれば、実力が劣っても高校生はなんとかなる。

強豪校に通用しないのは、ストライク先行できないことだから。

ボールが先行すれば、置きに行った球が威力がなかったり、

たとえ腕を振っていても、絞って狙い打たれる。

 

ストライクを自分の意で取ることができないから、

追いつめられて置きに行かざるを得なくなり、そこを痛打される。

そしてボール先行すれば、球数が多くなり、相手もどんどん慣れてくる。

そして、合わせられてしまうのだ。

 

意図したところに意図したボールを投げられないことは、

悪循環をもたらし、負け以外の道を残さない。

 

ピッチャーを辞書に乗せれば、

「自分の持ち球を意のままに操れる野球選手」

ということになる。

 

参考となる事実がここにある。

これは、とても参考になり、見習うべき情報だ。

スローカーブで大阪桐蔭、撃破!関大北陽・清水寛からマナブ『強豪校の倒し方』

 

そして、その制球力を身に着けるためにも体力の向上が必須となる。

食べて、走って、体力をつけてコントロールを磨け。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP