毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

軟式出身が多い? 古豪公立高 高松商業

見事に古豪復活を印象付けた高松商業。

 

高松商業は第一回のセンバツを優勝し、翌年も決勝進出。

56年前にも優勝している。また次の年も決勝へ進んだそうだ。

 

今回の決勝には、当時のメンバーが甲子園へ多く駆けつけたと

報道されていた。

 

そしてテレビ中継では

当時決勝を戦った高松商業のキャプテンと

その相手チームのキャプテンが

それ以降、友情をはぐくみ、この決勝戦を一緒に観戦していると

紹介していた。

 

いい話だ。

これこそスポーツの存在意義。

高校野球の面目躍如だ。

 

センバツ出場は20年ぶりだそうだ。

夏も20年出場していないとか。

 

20年ぶりにセンバツ出場の古豪が、ここまで見事に復活するなんて

何があったのだろうか。

 

20年ぶりの出場なら

いきなり決勝まで進むチーム力をもつほど

劇的に復活することは難しいはず。

 

今回のように優勝できる実力がつく前に

少しずつ実力をつけてゆき、

その間にも甲子園出場の機会があって当然と

考えられるものだ。

 

それが、いきなりこれだけの戦力のチームで出てきた。

 

常識的に考えられるのは、学校が野球部に力を入れ出したということ。

 

予算を割き、選手を集め、指導者を招聘し、練習環境を整える

といったこと。

 

指導者は実績のある人たちを外部から呼んだそうだ。

 

しかし、

高松商業は公立校。全国から選手を集めるというわけにはいかない。

そして、メンバーは軟式出身者が多いと聞いた。

 

つまり、地元中学の部活から進学してきた選手たちということになる。

 

地元の中学野球部で実力の高い者たちが、

地元の昔からの伝統校で野球をやろうとそれぞれが集まってきたと思われる。

 

高松商業というネームバリューの影響や入学後、どういった野球ができるかということを考えて

集まってきたのだろう。

 

それが、四国チャンピオンから明治神宮大会を制し、センバツ準優勝だ。

 

高校野球の王道を実践した理想のチーム作りといえる。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP