昨日のつづきとなる。
昨日は、ピッチャー経験があり、身体能力にすぐれ、どこでも守れる一流打者が9人揃えば、
ピッチャーとしては打撃力がある選手が9人いるより強いだろう。
という話をした。
つまり、イチロー、松井稼、糸井、桑田(桑田だけ野手ではないが)が、9人いる方が
ダルビッシュ、田中、前田が9人いるよりも強いだろうということ。
大谷も当然強い。
今日は、
9人の特長のある人たちで構成されるチームと
1人の選手が9人分いるのと比較してみる。
以前、この場でプロ野球最強チームをつくるという企画をやったことがあった。
その時の選出した選手は、それぞれに特長があり、1人の野球選手としてみれば、
代えが効かないほどの能力を持つ選手ばかりだった。
そして、特長を生かすということで守備の選手と攻撃の選手それぞれを選出した。
その時の選手が
攻撃陣
1番イチロー
2番青木
3番内川
4番松井ゴジラ
5番王
6番糸井
7番柳田
8番筒香
9番松田
守備陣
捕手:古田
一塁:駒田、王、岡田
二塁:荒木、菊池、本多
三塁:松田、仁志、中村ノリ
遊撃:松井稼、井端
左翼:飯田
中堅:新庄
右翼:糸井
これを先の、1人で9人いた時に強いとしたイチロー、松井稼、糸井、桑田と比較した場合、
この特長ある9人を選出した方が強そうに映る。
松井稼はピッチャーも内野も外野もやり、攻撃も一人でやれば、誰よりも秀でた能力があるが、
特長ある9人でベストを組んだら、攻撃陣には入ってこない。
遊撃で使うのみだ。しかも、松井でなく、井端でもいい。
あやうく松井が控えに回りかねない。
松井が9人いたら最強ともいえるのに、あれだけの身体能力があるにもかかわらず、
ピースとしてあてはめて、それぞれの特長を生かしてチームを最も機能させ、
もっとも強くしようとしたら松井でさえ控えに回りかねないことになるのだ。
球史に残る大選手なのに、というより誰にもマネできないほど優れた選手が
危うく控え。。
また、守備にも攻撃にもベスト9に入ったのは糸井と松田だけ。
松田を三塁以外で守らせたら、圧倒的に松井稼を選びたいし、
打力だけで比べたら松井稼より糸井や松田を選びたいことになる。
つまり、最強のチームをつくろうと思えば、特長のある選手を周りの特長ある選手とともに
総合的にチームが機能するよう、ピースとして埋めていくことがいいということになる。
さらに、これについて明日以降、深堀りしていこう。