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最高のレベルで勝つためには、最高の実力が必要。運や調子では通用しない。

一昨日と昨日で

一流のピッチャーであり、打撃にも評価のあるダルビッシュ、田中、前田が9人いるのと

一流の打者で身体能力に優れ、投手経験のあるイチロー、松井稼、糸井、桑田が9人いるのと

特長のある選手で構成されるプロ野球最強チーム

攻撃陣

1番イチロー
2番青木
3番内川
4番松井ゴジラ
5番王
6番糸井
7番柳田
8番筒香
9番松田

守備陣

捕手:古田
一塁:駒田、王、岡田
二塁:荒木、菊池、本多
三塁:松田、仁志、中村ノリ
遊撃:松井稼、井端
左翼:飯田
中堅:新庄
右翼:糸井

では、どのチームが強いだろう。という話をした。

結論としては、特長のある選手をその特長を生かした適所に配置し、

他の特長ある選手とともにチームの総合力を高めることが良いとした。

しかし、イチロー9人が最強の気もする。

大谷9人も強い。

 

今日は、この総合的にチームが機能するよう、ピースとして埋めていくことについて考察を深めていく。

 

イチローのように一人でなんでもできてしまう選手としては、他の選手のプレーに

ストレスを感じることがあるだろう。

自分より実力が低い者に期待しなければならない。

俺だったらうまくやるのにと思ってしまうものだ。

 

イチローと青木は、日本のレベルでは、二人ともハイレベルで一流だ。

イチローの脅威的な記録には、及ばないとはいえ、

青木の活躍も日本では突出の域にあり、唯一シーズン200安打越えを2度記録している。

頑張ればもっと差が埋まるのではと思わせる。

 

しかし大リーグへ行ったら、その差は広がった。

イチローは世界一になり、青木は、ワンオブゼムだ。

 

たとえば、AとBという二人の打者がいて、バッティング技術では本来Aが上だが、

成績ではBの方が上という現象が起きてしまうことがある。

それは、Bの方が欠点の多い打ち方ではあるものの、

相手のレベルやその球界のレベルには合ってしまう可能性があるということ。

ドアスイングは本当に速い球には詰まりがちだが、

遅い球には外回りして遠心力を効かせた方がピタリ合い、飛んでゆく。

レベルが低いところでは、むしろこちらのスイングの方が成績を残せるかもしれない。

ただし、レベルが上がると成績は落ち、全く通用しなくなる。

高校野球はレベルが低く、格差が激しい。

だから、高校時代は騒がれ、好成績を残してもその上のプロへ行ったら、全く駄目。

一方で高校時代は注目されていなかった好選手が頭角を現すというケースがある。

 

落合が中日時代、山本が勝ち続け、調子の良い中、

「いくらマサ(山本)が勝っても、うちのエースは今中。」

と言っていたのも、この例のひとつ。

 

先日の女子バレーボールオリンピック最終予選では、

長岡や石井の調子の良さから、二人にボールを回し、頼っている場面が多くあった。

長岡や石井が調子いいからと頼ってもレベルがあがっては止められる可能性がある。

トップで勝つには木村が必要となってくる。

 

最高のレベルで勝負するには、世界では、木村に頼るしかない。

レベルの落ちる相手に活躍しているからといって、調子がいいとか中心にとかの判断をしてはダメとなる。

 

下のレベルでは調子が良く、最高のプレーをしても上のレベルでは通用しない。

逆に、レベルの高い選手が結果がでないこともある。

しかし、もともとそのレベルにない人はどんなに調子がよくとも通用しない。

逆に調子が出ていなくともトップのレベルにある人ならやってくれる可能性があるということ。

いざというときはエースだし、困った時はエースに頼ってしまうし、エースでだめならしょうがないし、

エースでなければ最も高いレベルでの勝負はできない。

 

5月場所の13日目、稀勢の里と白鵬の一戦では稀勢の里が上手をとり、充分の形になりながら、

白鵬はなんとか体勢を整えようと動き回った。

稀勢の里は、結局その動きについていけなく、逆転の下手投げに屈する。

 

白鵬としては態勢が悪く、夢中で態勢を良くしようと動き、

最後、稀勢の里が上手を離し、体の密着が解け、離れた時にチャンスが生まれ

下手投げを繰り出した。

 

稀勢の里にあの態勢になられて逆転できるのは白鵬だけだろう。

14日目の白鵬‐日馬富士も白鵬は頭をつけられ、上手を許した。

この状態で逆転できるのも白鵬しかいない。

 

優勝は勝ち星の数で決まるが、あの態勢でも唯一勝てる白鵬が実力としては一番となる。

 

これらの例から

現時点で高校レベルを超越してしまっている清宮を

次回取り上げる。

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