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続・この夏、目にしたおもしろいプレーの数々。チーム作りに影響をあたえる。

昨日につづき、印象に残る数々のプレーの中で、今後のチーム作りに役立つものを挙げるとする。

 

昨日、記したものの中に前橋育英の試合で、1塁ランナーがホームに還ってくる前に打者走者が3塁でアウトとなり、4点目は認められないプレーでは、1塁ランナーもホームへ滑り込み、次打者もランナーに指示する必要があるプレーだったと指摘した。そして、フィールドにいるときだけでなく、3塁コーチの指示や、ネクストバッターの指示も大事なプレーであり、この時はこれが、1点をとるかとらないかを明確に示した。としたが、対照的に常葉菊川-秀岳館戦での秀岳館の先制は、好走塁というより、回した3塁コーチャーの好判断であり、ナイスプレーだった。

 

そして、さらに今年も繰り返された走塁における愚行。花咲徳栄-樟南。どうして5点差ある最終回にアウトになるかもしれないタイミングでホームまで走る必要がある?1点とってもしょうがないだろ。3塁コーチは止めていた。ベンチ入りメンバーにこの程度の常識もないチームが甲子園まで来ている。そして、その後の盗塁の必要もまったくない。ランナー溜めなきゃいけない場面で2人の暴走。これらの走塁を見た瞬間、この程度のチームかと相手は安心する。見下して野球ができる。鹿児島では昨年の決勝でも、幕切れはこの暴走だった。そして今年の甲子園決勝の幕切れも北海の3塁暴走だった。

 

フォアボールはナイスバッティングと表現すべきと感じる打者の粘りをよく目にした。ストライクを投げさせない。ボールを打たない選球眼。球数投げさせる。自チームを有利にさせる大きな功労だからだ。
最も打者にとって必要なことであり、ピッチャーが嫌がる打席を完成させたことになる。フォアボールはピッチャーのミスとは限らないということになり、高度なバッティング技術が出塁を勝ち取ったともいえる。ヒットよりも価値があるのがフォアボール。

 

甲子園で優勝するには6連勝が必要となる。
強豪に一発勝負で勝ってしまう実力は代表ならあるだろう。
だが、優勝するにはそれを6回続けなければいけない。自チームより力が劣るチームとあたることがあるので6回とは限らいとはいえ、3試合くらいは必要となってくる。すると投手力、地力がないと全国制覇はない。まぐれでトーナメントは勝ち上がれない。

 

甲子園で勝っていくためには初戦からエースに頼る。勝ち上がっていくと強豪とやることになり、その時は連投のエースを休まさざるを得ない。
強い相手にエースが投げられない可能性は大きい。BIG3を擁する横浜、履正社、花咲徳栄はすべてエースが先発回避した試合で敗れ去った。一方、作新は全て今井が先発し、頂点に立った。だが、1戦必勝の大会は仕方がない。どこかでピッチャーを休ませる必要がある。優勝は組み合わせの妙もある。ワンマッチなら優勝チームが必ず勝つとは限らない。よって夏を勝ち抜くには投手力の充実が必至となる。

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