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弱小チームの間違った鍛錬 うまくはなるけど勝てはしない Vol.28

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金曜連載で続けてきた

『有望な選手が集中する強豪校にただの野球好きが集まった野球部にも勝つチャンス。』

28回目の今回で最後とする。

 

勝つための3要素は、『情報』 『経験』 『体格』だった。

 

『情報』は、相手の情報を仕入れるということと自分を知るという情報がある。

自分を知る情報とは各個人が運動能力はどのくらいあるのか。

肩の強さ、足の速さ、パワー、球速、という肉体的な情報は基本であり、

さらに知識、経験、どういったプレーの発想があるか(センス)を把握し、共有する。

そしてそれをチームで生かした場合にどういう野球が有効か。

どのチームになら勝てるのか、劣っているのか。

相手の立ち位置と自分の今いる地点そしてどこを目指すのか。

自分を知る。自分を知って自分たちができることをやる。

 

『経験』。

実力に劣るチームが、いつもバッタバッタと抑えられパッカンパッカン打たれているわけではない。

自滅の方が圧倒的に多い。

自滅とはボール先行、四球多数、球数が多数、ランナーをためる。

そしてストライクをとりに行ったところを痛打。

野手は単純なエラー。中継、連携ができず、無駄に塁を与える。

 

普段の練習から強豪校に勝つ意識が足りないから。

強豪校との対戦不足がこの勝つ意識というものを生ませない。

強豪校と対戦し、強豪校を意識すれば、目上の相手ではどういうことが起こるのか、

それに対処するには何が必要か。を考えることができる。

チームは何を目指すのか、目標をどこに設定し、それを達成するためにはどういう練習をすべきか。

場数 経験を積み、相手との実力差を肌で知り、足りないものを知り、盗む必要がある。

大舞台でも日頃と同じプレーができるように鍛練する。

目的や意識なしで練習しているとだめだ。

 

小、中、高の未熟な技術のチームは実践で起きたミス、実践で知った野球の展開をすぐに反省し、

どうしてそうなったかを理解し、練習して次々に潰していくこと。

 

『体力』は、技術を凌駕する。

日本代表に名を連ねる鈴木誠也、大谷、筒香という選手たちも特別技術が優れているのではない。

体力が技術を凌駕し、さらに体力があるから野球を続けられる権利、環境を手にすることができ、

その体力を元に、技術を伸ばせていけるのだ。

 

身体能力が高いから当てたようでも飛んでいく鈴木誠也。

同じように軽く振っても勝手に飛んで行ってくれる大谷。

軌道を大きく振っても、体力があるのでスイングスピードが速く、詰まっても飛んでいく筒香。

 

糸井や鈴木誠也の技術も特別、感心させられることはない。

ただ、その身体能力やバネというものには、感心させられる。惚れ惚れするほどだ。

 

五体で行う野球に技術の差は大してない上、短時間で埋めることも可能だ。

それより体力の差が大きい。ちょっとした体力、体格の差が結果の差を埋めてくれない。

 

イチローくらいだろう。その体格でよくぞ、世界一のプレーヤーになったものだ。と思わされる。

イチローは、高校入学時は体重50キロ台、身長も171センチ程度だったと聞いたことがある。

 

イチロー本人も言うように

自分の体を理解して、最大発揮できるプレーを追求してきたということなのだろう。

 

イチローが彗星のごとく現れ、初めて200安打を超えた時、

細い体で目いっぱいバットを長く持ち、どうしてそんなに打てるのか。と

 

それまでの、いやそれ以降も野球選手は皆、ケツがでかいはずだった。

イチローは、ケツが小さく、ユニフォームにスキ間が出来、かっこいい着こなしではなかった。

しかし、世界一の技術をもってして、世界一のプレーヤーとなった。

 

逆に言えば、高校入学時50キロ台でもあきらめなくてもいいということになる。

成長期の高校時代に一気に体が大きくなれば、これまで負けていた相手にも逆転だ。

終焉。

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