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野球はホームを踏む回数を相手より一回多くして、勝ちを目指すゲーム

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野球は、ホームを踏む回数を相手より一回多くして勝ちを目指すゲーム。

そのために守備側としては、

球の速い人や変化球を投げられる人がピッチャーをやり、打者をアウトにしようとする。

また、ピッチャーを導いたり、支えることができる人がキャッチャーを務めたり、

ゴロをさばくのがうまい人が内野手になり、肩が強く、脚が速い人を外野に据える。

攻撃側としては、強打者を打線の核に、脚の速い人を一番打者に、

送りバントという作戦、盗塁という作戦、その他いっぱい。

これらは全て、

攻撃側からしたらホームを相手より一回多く踏むため、

守備側からしたらホームを相手に踏ませないためにとる行動なわけだ。

だから、ヒットやホームランを打ったり、三振を奪うのも

ホームを踏むか、踏ませないかのためにとる方法の一つにすぎないわけだ。

そのため

とかくヒットを多く打ったり、ホームランや三振に目を奪われがちだが、

チームを勝利に導くには走塁というものが同等以上の価値があるのだ。

昨夏の甲子園、

前橋育英が2点リードの5回、ランナー1塁から左中間を破るも3塁タッチアウト。

ホームに還ってくる前に3塁でアウトとなっており、4点目は認められなかった。

ギリギリのプレーで打者走者を責められないとは言え、

アウトになるなら時間をかければ4点目が入っていた。

1塁ランナーもホームへ滑り込み、

ネクストバッターズサークルから打席へ向かった次打者も

ホームへ還ってくる1塁ランナーに滑れと指示する必要があるプレーだった。

こういう普段、起こらないプレーもチームに浸透させておく、あるいは

気づける選手が多いということが勝利を手繰り寄せる。

打つということは成功確率の低い作戦だ。

3割で一流なのだから。

その3割しか成功確率がない中、せっかくヒットが出たのだから、

これを有効に使わなければいけないのだ。

一本のヒットを有効に使い、なるべく先の塁へ進むよう走塁する、

少ないヒットで点を有効に獲るということ。

一所懸命走れば、獲れる点ならば無駄にしてはいけない。

チームで意識する最重要事項だ。

フィールドにいるときだけでなく、

3塁コーチの指示や、ネクストバッターの指示も大事なプレーであり、

この時はこれが、1点をとるかとらないかを明確に示した。

対照的に常葉菊川-秀岳館戦での秀岳館4回の先制は、

好走塁というより、回した3塁コーチャーの好判断であり、ナイスプレーだった。

3塁コーチは、控えの選手がするポジションではなく、内野や外野を守る時に適性を見るのと同じく

3塁コーチの適性があるセンスをもつ選手が務めるべき“ポジション”だ。

このポジションについて練習メニューに入れ、時間を割くべきポジションであり、

または、専任の選手に3塁コーチのみの練習を課して、

選手生活を賭けてもいいほどの重要なポジションだ。

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