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大谷が4番に座った。
8番で始まった打順も少しずつ上げていき、数試合で4番にまでたどり着いた。
ただ、北米リーグの認識では、4番は最強打者が務める打順ではない。
日本では、4番はチームの最強打者が担い、
一昔前は、4番はチームの顔。4番は勝敗に責任をもつ。4番は相手のウィニングショットを打つ。
などと4番は重責だった。
そして、こういうフレーズに引っ張られ、エース対4番の構図に野球ファンは熱くなった。
村山VS長嶋 江夏VS王 江川VS掛布 伊良部VS清原 黒田VS松井。
長嶋や王、落合や掛布や松井が仮に調子を落として、結果が出ない状況が続いたとしても、
4番を外すことができない。
これだけの打者は一時、下位に置いて気楽に打ってもらって
調子を取りもどしてもらおうという判断にはならない。
使い続けるか、もし4番から外すなら、一旦先発から外し、いっそ試合に出ないという決断になる。
そして引退か。
原はよく、結果が出ないことがあった。すると、原を下位に置くということをした。
そのたびに、原が4番から外れた、とよく大騒ぎしたものだ。
清原も同様だった。
だから先日、大谷が4番に座ったことで
❝大谷、メジャーで4番❞などと、ことさら4番であることを強調する。
そして、4番の重責を担わされたことで、チームのトップになった。認められた。という印象を
日本の野球ファンに与える表現をする。
MLBは、世界中の強打者が集まる場だ。
全員がホームランを打て、下位の打者が2打席連発、2試合連発などということが可能。
日本の認識で言うところのホームランが打てる4番打者というものを
誰でも実践できることになる。
つまりは、誰が4番でもいいということ。
したがい、打線は組み合わせとなる。
相手ピッチャーや味方のメンツによって打順を決める。
4番は最強打者が担うのでなく、4番目の打者としてチームが機能する打順となる。
それは1番とも2番とも同じ意味だ。めぐり合わせを考えてベストなポジションに
それぞれが入ることになる。
だから打順はコロコロ変えても問題なく、だから大谷は数試合で打順がどんどん上がった。
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