毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

公立校にまともな勝負をすることすらプライドが許さない名門校

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

昨日からのつづきで

野球の実力を伸ばすために名門校を選んだ選手と

進学校の試験を突破した上で、野球をやるという高校生活を選んだ選手たちが

同じ土俵で戦う高校の部活動、高校野球について取り上げる。

 

春の大阪大会は、センバツ連覇をした大阪桐蔭が貫禄の優勝となった。

こうなると、さらに惜しいと思われる寝屋川高校。

逃がした魚は大きすぎる。

 

ただ、大阪桐蔭が寝屋川高校に対した準々決勝はメンバーを落としていたと思われる。

だが、これで大阪桐蔭も寝屋川高校には1目置くことになる。

もし、夏に再戦があれば、獲物を狙う獅子のようにキッチリ仕留めに行き、

その実力の差を見せつける戦いをしてくるだろう。

 

大阪桐蔭は近年、最も注目されるチームとなった。

プロ野球選手を多く輩出し、しかもプロでも各チームの主力をはるような選手たちだ。

この横綱が、春の府大会とはいえ、公立校に負けるわけにはいかなかったはずだ。

それどころか、まともな勝負をすることすらプライドが許さない。

完膚なきまでに叩きのめさなければならない。

 

だから、夏の再戦を望んでいるのではないか。そうなったら容赦しない。

そんな横綱相手に今度は情報を与えてしまった寝屋川がどんな戦略をもって、

また立ち向かうのか。興味が大きい。是非、再戦を見たいものだ。

 

高校生活を野球に賭けて、名門校に入学した選手たちは、

同じように厳しい環境で野球をやる名門校と実戦を繰り返し、

高いレベルで野球をやって、実力を伸ばしたいからその選択をした。

 

高野連の主催する大会以外では、練習試合などで、常に強豪同士で実力を測っている。

お金をかけて、遠征し、強豪校と相まみえる。

普通の高校は、全国にも名が通るような学校とは

練習試合を申し込んでも受けてもらえることなどまずない。

 

普通の高校は、そんな強豪校に申し込むことすら恐縮する。

強豪校は、実力の劣る弱小校や普通の高校とは試合などしたくないのだ。

面倒くさいと思っているし、その時間はもっと別に使いたい。

 

予算、設備、指導者、選手、支援者と環境がなにもかも違う。

同じなのは高校生というだけ。

公立高校や中堅強豪校は高校生活の中の部活動という位置づけだろうが、

私立の名門は、部活動などという表現ではあてはまらないプロ養成機関や野球専門学校となる。

 

これらのチームが、同じトーナメントでくじ引きというのは公平性を重んじて、

かえって公平とはいえない仕組みともいえる。

 

東京6大学では、東京大学が当然、連敗する。

そりゃそうだ。他の5大学は、高校時代名門校で揉まれた連中ばかりが集まってくるのだから。

東大は、最難関の試験を突破しなければ野球部員になれない。

東京大学の野球部に属する選手は、高校時代、他の6大学リーグ

つまり早稲田、慶応、明治、法政、立教で野球をやるような選手と対戦する機会などなかったはずだ。

それが、頭脳明晰で東大に入り野球部に入れば、

高校時代は相手にもしてくれなかったような選手達で構成されるチームと

神宮の舞台で野球をやらせてもらえる。

東京大学以外の6大学チームは東京大学と試合するのは面倒くさいと思っているだろう。

また明日へ。

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP