https://twitter.com/yakyucolumn
バッターは打席に向かいピッチャーに対すると、あれこれ考える。
球種を読んだり、コースを狙ったり、この場面ではどのようなバッティングをしようか、など。
その読みや狙いを絞ること、バッティングの方法を選択することは、出塁したいからだ。
バッターは、打席に立つ際は出塁することを考える。
ヒットを打つことだけでなく、最初からフォアボールを狙って打席に入る選手もいる。
誰もわざわざアウトカウントを増やそうなどとは考えないだろう。
犠打を狙って、アウトカウント1つを覚悟する打者も
出塁を狙わないまでもランナーを進めようと考える。
アウトカウントを増やそうとしているわけではない。
出塁を考えないのはピッチャーが打席に入ったときくらいだろう。
点差が離れた場合、打ちに行って手がしびれるくらいなら三振して来いと言われる。
または、バッティング技術に乏しいピッチャーが、犠打や進塁打さえ厳しいと判断すれば、
打ちに行って、あるいは犠打を試みて、
うまくいかずゲッツーになるくらいなら三振しようと思うときくらいが、出塁を考えない時だ。
しかし、これさえもチームにとっての最良の打席の完成、または打線をつなげるための打撃と考えれば、
三振することも犠打と捉えてもいい。
球界の常識として、出塁して怒る味方はいない、出塁したのに怒られる選手はいない。
つまり、打者は出塁さえすれば、100点満点の働きなのだ。
その出塁の中にもワンベース、ツーベース、スリーベース、ホームランなど
チームにとってはうれしさの増す出塁の種類はある。
だが、とにかくワンベースでも出塁してくれれば、満点の働きだ。
なのに打率2割5分のホームランバッターをなぜ必要とするか。
出塁率の高い選手をなるべく並べるチーム作りの方がよくないか。
それでもホームランバッターを欲しがる理由は、
出塁しようと考えているバッターも100%その通りいかないということを前提に
首脳陣は打線を組むから。
10割出塁できる打者はいない。選手ごとに出塁率を予想し、測っている。
すると、そこを補うために一発で得点できる打者が欲しくなるのだ。
先に記したうれしさの度合いの差だ。
https://twitter.com/yakyucolumn