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チームスポーツは個々の能力を比べ差があっても、
ゲームとして集団対集団となるとどっちが勝つかわからない。
そこにチームスポーツのおもしろさがあるという話を以前記した。
野球の場合はさらに、投手と野手では役割が全く変わるので別の現象が現れる。
それは、野手(と捕手)8人を比べて、全てに劣っているチームが、スーパーエース1人いるだけで
勝ってしまうということ。
スーパーエースが相手に点をやらなければ、相手に劣る8人が1点を獲ることでチームとしては優ることになる。
ゲームとしては勝ちとなる。
プロのピッチャー1人と高校生野手8人のチームが、
高校生ピッチャー1人とプロの野手8人のチームと戦うというイメージだ。
または、
無名の公立校がたまたま良いピッチャーに恵まれた場合や
強豪校が練習試合では当たらないような変則ピッチャーを擁した場合、
一発勝負の大会で勝ってしまうということがある。
これは、9人対9人で1人ずつ力量を比べても9人全員が劣っているにもかかわらず、勝ってしまう例。
初めてで情報がない一発勝負ではこういうことも起きる。
野球というスポーツは、他のチームスポーツと違い、1人に依存する度合いが強い特異な競技なのだ。
そのため、優秀な人間を選抜し、短い期間で代表チームをつくることを可能とする。
先のオリンピックでは
カーリングチームは、普段から一緒に戦うチームが日本代表として選抜された。
個々の能力の寄せ集めより、普段からのチームワークが戦うに適していると判断された競技なわけだ。
韓国のパシュートチームは個人競技に力を入れる選手を寄せ集めたため、普段は会う機会がなく、
練習できなかったそうだ。したがい、隊列は乱れタイムは出なかった。
パシュートのための時間を多く設け、美しい隊列と息の合ったコンビネーションを見せた日本チームとは
対照的だ。
チーム競技でも性質が違えば、違う戦略になるわけだ。
野球はピッチャーに拠るから
公立高校でも大エースが入学してくれれば、甲子園優勝チームにも勝つことができる。
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