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フライボール革命 うまく角度がつくとフェンスを越える

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フライボール革命ということばが小躍りし出した。

これまでの日本の教えでは、ライナーを打つ、低い鋭い当たりを打つというものが

成功確率の高い打撃として一般的だった。

しかし、ボールの下を叩き、打球に角度をつけ、スピンの効いた打球で遠くへ飛ばす意識が

浸透してきたのだ。

 

この打ち方は、うまくいかないと凡フライで終わることも多いが、とにかく角度をつけなければ

ホームランは生まれないってことで、チャレンジしようというものだ。

当然、練習から角度をつけ、フライを打つことを繰り返す。

そして、実践ではそれがホームランにつながるようにと打ち上げる。

 

この意識で取り組んでいくことになれば、選手は巨大化する。

 

デカい選手が打線に並び、皆でボールの下をたたいてボールを上げて、

2割くらいの確率でフェンスオーバーすれば、大量得点となる。

選手個人としては、20回に1回でも成功すれば、ホームラン打者だし、ミスショットの中には

ヒットとなる打席も出てくる。それなら、飯を食っていけるという発想になるだろう。

 

それは、もうチームスポーツではなくなるのではという印象を受ける。

とにかく、各個人が飛ばす力をつけて、体を鍛えまくり、

筋肉と脂肪をつけて、フェンスを越えれば飯が食えるという野球。

 

MLBの野球は、そういうイメージに近い。

9人の打者が4巡するとして36打席。27個アウトとしたらヒットが9本、

裏の攻撃で24個のアウトだったらヒットが12本。

そのうち長打も何本か出るだろうから、いちいち点を獲る方法など考えず、

好きに打たせてフルスイングさせ、数点は勝手に入ってくるという思考だ。

 

その中で相手も同じ攻めをするだろうから、振り回したバットの命中はどっちが上だったか、

結果、どっちに点が多く入ったかを競うだけの野球。

もし、相手ピッチャーに抑えられれば、

ひと試合落としただけで、また次に出直せばいいだろうという野球。

 

高校野球で優秀な選手が各所から多く集まる強豪校で毎年のごとく目にする強力打線も

とにかく、個人が打ちまくって勝ちましょうというものだ。

対戦経験のない好投手が出てくると、案外もろかったりする。

 

野球の本来の面白さはホームランの応酬ではなく、戦前に分析したこと、机上で計算したことを

現実に施し、その戦略がハマり、頭で考えたことが体を使うスポーツに適用され、

その通りとなることにある。ばくちの野球は面白くない。

 

 

スタントンは、技術的には高いことをせずともホームランになる力があるから余計な体の動きを省く。

トップを固めてステップをちょっと踏み出して、

振り下ろすだけでホームランになるなら、うらやましい。

 

カブレラはリラックスしたスイング。

ボールを運んでいるというよりは、体の大きさからのパワーで軽く振っても

左右に弾き返せるというバッティングに映る。

 

A.ジャッジなんか、そんな体があれば当たれば入るよというほどでかい。

技術は大したことがないから三振が多いのだろう。

 

その中に、研究や技術があるだろうが、そもそもは、体の大きさがなければ、技術もへったくれもない。

体のでかさがなければ、はじまらない。

あの打ち方でホームランになるなら、俺でもできそうだと思わされるほど。

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