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野球は心理戦で読み合い 野球は打って、捕って、投げるだけじゃない

延長17回で語り継がれる横浜-PL。

この時、3塁コーチだった現楽天監督・平石は、キャッチャーの動きでわかった球種やコースを

打者へ伝達していたと言われる。

 

2塁ランナーからキャッチャーの構えるコースを伝達することは禁止されており、

不可解な動きを見せた場合、主審から注意が入る。

一方で、攻撃時や守備時のサインはブロックサインを使っている。これは相手に読まれないため、

複雑にしているわけだ。

そりゃ、相手がわかるように作戦を伝達していては、そうさせない戦法を相手がとることは当たり前で、

わからないようにせざるを得ない。

 

高校野球では敵チームの偵察に制限をかけているようだ。

球場でスピードガンの使用を禁止する地域があるそうで、

偵察する側は、なるべくひっそりと情報を集めていると聞く。

 

野球は打って、捕って、投げるだけじゃない。

むしろ心理戦、間、情報の方が拮抗した実力の時はモノを言う。

この場では、高校野球で勝つためには体力、経験、情報の3つが大事ということを記した。

ただ、情報戦線に制限をかけないと、あらゆる科学技術を駆使し、そちらに傾きすぎかねない。

そこを避けたい狙いがある。

先日の国際戦では通信端末をベンチに持ち込んでいるチームがあった。

 

高校野球では名門校は情報収集に重きをおく。

首を一回振ったら牽制は来ない。

インコースのあとはアウトコース。

キャッチャーが膝をついたらストレート。など映像を確認しながら、分析する。

 

今夏の鎌倉学園-創学館での3盗はサードの選手がベースから遠かったから

多少スタートが遅れても行けると踏んで走った。

打って、捕って、投げるだけでなく、相手の動きを見てのプレーの選択。

相手のくせを見抜いての弱点をつく戦略。

そうすれば、慌てた守備はミスを起こす。

そうすれば、ヒットを打たなくても点を獲ることができる。

野球は、スポーツは、心理戦で読み合いだ。

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