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先発ローテーションに力があるピッチャーを置く理由

昨日、一昨日はオープナーについて記した。

そして今日は、先発ローテーションに力があるピッチャーを置く理由ということだった。

2019-1-7 オープナーという戦法

2019-1-8 オープナーという戦法Ⅱ

 

エースをはじめとして先発ローテーションは力のあるピッチャーが務める。

日本は6枚を用意し、1日の試合がない日を加え、中6日、週1回登板することになる。

 

ピッチャーの役割は先発ローテーション、クローザー、セットアッパー、ワンポイント、谷間、

敗戦処理、中継ぎなどとあり、先発ローテーションは力のあるピッチャーが務める理由は

ゲームをつくるという観点があるからだ。

 

ゲームを作るとは、試合を拮抗させ、9イニングの中で勝つ可能性をもたすとでも言えよう。

ゲーム序盤で点差が離れてしまうと、追い上げるに苦労する。

採用する作戦は打って多くの点を獲ろうとする。しかし、打つことは確率の低い戦法だ。

そうしているうちに、リードしている方のチームは着実に余裕を持って

1点ずつ加点していく方法を採ることができる。

結果、点差がさらに開いて行くというパターンになりがちだ。

 

だから、9イニングで勝つ可能性をもたせるためにヨーイドンではじまる初回から相手に点をやらない

力のあるピッチャーにできるだけ長く投げてもらう作戦が有効と考えられている。

初回がお互い0点からはじまるヨーイドンでなく、たとえば3点差からスタートとかであれば

2点差までは追い上げられてもいいからルーキーに投げさせようというような戦法もとることができる。

 

実際、プロは長いシーズンで1つだけ他のチームより勝ちが多いか勝率で勝ることができればいいので

捨て試合をつくる。全部勝とうとはしない。

さらに今はCSがあるので、早い段階で優勝を目指さないチームもあるだろう。

 

先発ピッチャーがゲームを作ることができなければ、敗戦処理のピッチャーが出てくることになる。

敗戦処理とはリードされたゲームに登板して、

あわよくば好投してもらい逆転の可能性を残すための力が劣るピッチャーのことで、

経験の少ない若手、ルーキー、ケガから復帰、ベテランの調整などが充てられる。

 

リードされたゲームでこういった力が劣るピッチャーが出てくるのは、逆転できなければ

誰が投げても一緒だからだ。

リードされたゲームに力があるピッチャーが投げて、ノーヒットに抑えようと逆転できなければ

負けだ。いかに好投しようが1点差だろうが10点差だろうが一緒となる。

すると、負け試合にピッチャーの無駄使いとなってしまう。

ピッチャーは消耗品で投げられる球数に限界がある。

 

以上の理由からローテーションには実力があるピッチャーが充てられ、ゲームを作り、1勝を得ようとする。

その中で負け試合も計算に入れながら、相手チームの星取りを見ながら投手起用を考えていく。

セットアッパーやクローザーが力のあるピッチャーが務めることも同様の理由だ。

リードした試合を確実にモノにしていき、貯金を積み上げたいからだ。

明日へつづく。

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