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ランナーは、死なないためにいるわけじゃないⅡ

ランナーが塁上でアウトになると、憤死とか、走塁ミスという見方になりがちだ。

 

ランナーは100%成功して当たり前と見られているからというのが一つの理由。

そしてアグレッシブと暴走の区分けが、はっきりしないことがもうひとつの理由。

そしてもう一つに野球は打者でアウトが重ねられることが普通との思い込みがあるから。

 

チームはランナーが刺されることを作戦上、頭に入れていない。

ランナーに出れば、それは生還するか、スリーアウトになるまで存在するものと

思っているので、塁上でアウトになると、味方ベンチの落胆が激しくなる。

 

ただ、ランナーは死なないためにいるのではない。

得点するためにいる。

したがい、果敢な走塁でアウトになることは頻繁に起きて当然なのだ。

 

アウトとセーフの分かれ目は、ほんの0コンマの世界。

そして、チームの方針として1点獲るためのギリギリのプレーをした可能性があるため

ミスの一言では済まされないのだ。

1点の攻防のギリギリのプレー。

攻める方も守る方も一瞬に緊張するこの時こそ野球の醍醐味だ。

 

野球は打ち合う競技でなければ、三振を取り合う競技でもない。

相手より1回ホームを多く踏むというゲーム。そのためには脚はとても重要な要素。

 

ランナーは死なないためにいるのではなく、点を獲るためにいる。

刺されずに、塁上に残っていても、その後打者が凡退したら、いた意味はない。

目的は点を獲るためにいるのだから、打者の3割にかけるより、走塁に賭けて

点を獲りに行ってもいいわけで、そこで刺されたとしてもミスとは言い切れない。

打者が凡打した場合、ミスと表現することは少ないのにもかかわらず。

 

1,3塁からの偽投けん制がなくなり、コリジョンルールができたことにより

ダブルスチールや内野ゴロで3塁ランナーが突っ込む作戦を多用するようになった。

逆に、キャッチャーからの牽制で刺すチャンスも広がった。

 

打たせてダメでも、ミスとはならずにベンチの采配は非難を免れがち。

ランナーで刺された途端、アホだのボーンヘッドだの。

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