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タイブレーク制度で気づいたことⅣ

火曜連載、タイブレーク制度できづいたこと。

2019-8-27 タイブレーク制度で気づいたこと

2019-9-11 タイブレーク制度で気づいたことⅡ

2019-9-17 タイブレーク制度で気づいたことⅢ

今夏の甲子園11日目での星稜-智弁和歌山のタイブレークで気づいたことは、

1,2塁ではじまるということだ。

つまり、フォースの状態ではじまるということ。

表の攻撃側はまず、ランナーを送り、2点を獲りたいという神経は働く。

裏の回にも同様に1,2塁ではじまるのだから、2点は獲っておかないと不安で仕方がない。

0点で終わろうものなら、もう負けたなと覚悟する。

裏の攻撃でも同様に、送りバントをしてくるだろうから、できれば3点欲しいと思えば

打ってくることも思い切った作戦だ。

裏の方は、表の結果で作戦を考えればいい。

もし、0点で抑えたのなら、1点獲ればいいのだから、順当に考えれば、

ワンアウト2,3塁の形にしたいだろう。

そして、守備側が敬遠策をとり、1死満塁でいざ勝負となる。

星稜-智弁和歌山ではタイブレークの2回とも表の智弁和歌山は0点だった。

だから星稜は送りバントをしてきた。

ところが、智辯和歌山同様、星稜も13回、14回と送れず、失敗だった。

気づいたこととは、表の攻撃が0点で終わった場合、裏の攻撃のチームは

2人のランナーがいらないということだ。

前回、記したように、1,2塁でのバントは難しい。

だったら、表を0点で凌いだ裏のチームは1塁ランナーがいらないということになる。

1点獲ればいいのだから。

ワンアウトで3塁にランナーを置きたい裏の攻撃のチームは

すみません、1塁ランナーいらないんで、ランナー2塁からはじめてもいいですか?

と言いたくなる。アウトカウントもったいないんすよ。と。

ランナー2塁からはじまれば、送りバントにはタッチプレーとなるので

バントが決まりやすい。

すると、得点のチャンスは1,2塁の時より高くなりそうだ。

1点だけ要る場面では、1,2塁の1塁ランナーは邪魔で2塁だけがいい。

敬遠策で塁を埋めて守りやすくするというのも、これに通ずるものがある。

ということは、1,2塁ではなく、ランナー2塁で始めた方が、得点が入りやすく、

タイブレークの目的である早期決着がはかられるのでは。

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