火曜連載、タイブレーク制度できづいたこと。
今夏の甲子園11日目での星稜-智弁和歌山のタイブレークで気づいたことは、
1,2塁ではじまるということだ。
つまり、フォースの状態ではじまるということ。
表の攻撃側はまず、ランナーを送り、2点を獲りたいという神経は働く。
裏の回にも同様に1,2塁ではじまるのだから、2点は獲っておかないと不安で仕方がない。
0点で終わろうものなら、もう負けたなと覚悟する。
裏の攻撃でも同様に、送りバントをしてくるだろうから、できれば3点欲しいと思えば
打ってくることも思い切った作戦だ。
裏の方は、表の結果で作戦を考えればいい。
もし、0点で抑えたのなら、1点獲ればいいのだから、順当に考えれば、
ワンアウト2,3塁の形にしたいだろう。
そして、守備側が敬遠策をとり、1死満塁でいざ勝負となる。
星稜-智弁和歌山ではタイブレークの2回とも表の智弁和歌山は0点だった。
だから星稜は送りバントをしてきた。
ところが、智辯和歌山同様、星稜も13回、14回と送れず、失敗だった。
気づいたこととは、表の攻撃が0点で終わった場合、裏の攻撃のチームは
2人のランナーがいらないということだ。
前回、記したように、1,2塁でのバントは難しい。
だったら、表を0点で凌いだ裏のチームは1塁ランナーがいらないということになる。
1点獲ればいいのだから。
ワンアウトで3塁にランナーを置きたい裏の攻撃のチームは
すみません、1塁ランナーいらないんで、ランナー2塁からはじめてもいいですか?
と言いたくなる。アウトカウントもったいないんすよ。と。
ランナー2塁からはじまれば、送りバントにはタッチプレーとなるので
バントが決まりやすい。
すると、得点のチャンスは1,2塁の時より高くなりそうだ。
1点だけ要る場面では、1,2塁の1塁ランナーは邪魔で2塁だけがいい。
敬遠策で塁を埋めて守りやすくするというのも、これに通ずるものがある。
ということは、1,2塁ではなく、ランナー2塁で始めた方が、得点が入りやすく、
タイブレークの目的である早期決着がはかられるのでは。
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