高校野球でも投手分業を取り入れる強豪校は多くなった。
予算をかけられる私立の強豪校はエース級が3枚も4枚もいる。
だから、エースが完投などとはせず、中継ぎや抑えを用意したり、登板間隔を空けたり
といったことが可能となる。
したがい、今は控えとは言わなくなった。
エース番号を付けたピッチャーが最もチームで力のある大黒柱のピッチャーとは限らない。
背番号をブラフとした作戦をとっているチームもあるだろう。
10番をつけたピッチャーがこんな速い球なげるんだったら1番はもっとすごいのか、
というような恐怖を与える作戦だ。
毎試合投げ、完投が当たり前だった頃は、大黒柱エースがいてそれ以外のピッチャーは控えだった。
石井は荒木の控え、上原は建山の控えだった。
大学では控えではないだろう。
ピッチャーはいっぱいいる。毎試合投げない。
投手陣がいて、その中で主軸となり、一番力があるピッチャーがエースとなる。
プロはエース以外のピッチャーを控えなどとは言わないもの。
先発、中継ぎ、抑えなどの分業をとるチームは10番をつけた抑えが最も力がある、ということが
あり得る。
本来はエースなのだが周りの力量も高いので、それぞれの適所を用意することが
チームパフォーマンスを高めると判断した場合だ。
ただ、この場合は最も実力があってもエースとは言わないことになる。
エースとは主戦ピッチャーの事だろうから、たとえ最も力があってもそれは野球概念として
エースとは言わないので、一番力があるピッチャーという言い方になる。
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