スポーツの勝負の世界では同じ実力なら若い方を使う、という話のつづきだ。
2021-2-5 2年後に最強のチームとなるよう目標設定をしたあるチーム 勝負の世界では同じ実力なら若い方を使うⅡ
目標によってチーム作りは変わる。
相洋は昨年の夏の3年生が新入生として入部して来た時に、才能あふれる彼らを鍛え、
2年後に最強のチームとなるよう目標設定したのではないか。
そして東海大相模をターゲットとすることで、チームの能力を最大にしようとした。
東海大相模との試合では8回2死まで3点リードと追い詰めた。
ピッチャーの替え所次第では勝っている試合だった。
8回の満塁のピンチで2つ目のアウトは4番打者を三振にとったものだった。
この時の10番をつけたピッチャーがとてもいいピッチャーだった。
全国を見回しても、好投手に推されるほどのピッチャーだった。
ところが、2死満塁となったところでエースナンバーのピッチャーに代えた。
実力は10番のピッチャーの方が上に映った。
代え時が違えば、あるいはもうちょっと引っ張っていれば、勝っていた可能性は十分ある。
しかし、これもチームの方針だったのだろう。
先発した左ピッチャーから、この10番のピッチャー、そしてエースナンバーのピッチャーを
駆使して勝ち上がるチームづくりをしたのだろう。
だから、傍目にはもう少し引っ張った方がいいと思えたものだが、そこはこれまで培った
チームづくりと、勝ってきたパターンにこだわったのだろう。
1年生の時からのチームづくりだからだ。
高校野球は夏が終わると新チームが始動する。
そこから1年間、チームとして戦っていくわけで、1年生として入部してきた選手たちが
中心となる頃を見据えて、2年4か月をトータルでチームづくりをするのは難しい。
しかし、この思い切った戦略をとれば、他のチームより2年以上のアドバンテージは大きい。
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