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目標によってチーム作りは変わる 勝負の世界では同じ実力なら若い方を使うⅢ

スポーツの勝負の世界では同じ実力なら若い方を使う、という話のつづきだ。

2021-2-4 勝負の世界では同じ実力なら若い方を使う

2021-2-5 2年後に最強のチームとなるよう目標設定をしたあるチーム 勝負の世界では同じ実力なら若い方を使うⅡ

 

目標によってチーム作りは変わる。

相洋は昨年の夏の3年生が新入生として入部して来た時に、才能あふれる彼らを鍛え、

2年後に最強のチームとなるよう目標設定したのではないか。

そして東海大相模をターゲットとすることで、チームの能力を最大にしようとした。

 

東海大相模との試合では8回2死まで3点リードと追い詰めた。

ピッチャーの替え所次第では勝っている試合だった。

8回の満塁のピンチで2つ目のアウトは4番打者を三振にとったものだった。

この時の10番をつけたピッチャーがとてもいいピッチャーだった。

全国を見回しても、好投手に推されるほどのピッチャーだった。

ところが、2死満塁となったところでエースナンバーのピッチャーに代えた。

実力は10番のピッチャーの方が上に映った。

代え時が違えば、あるいはもうちょっと引っ張っていれば、勝っていた可能性は十分ある。

 

しかし、これもチームの方針だったのだろう。

先発した左ピッチャーから、この10番のピッチャー、そしてエースナンバーのピッチャーを

駆使して勝ち上がるチームづくりをしたのだろう。

だから、傍目にはもう少し引っ張った方がいいと思えたものだが、そこはこれまで培った

チームづくりと、勝ってきたパターンにこだわったのだろう。

1年生の時からのチームづくりだからだ。

 

高校野球は夏が終わると新チームが始動する。

そこから1年間、チームとして戦っていくわけで、1年生として入部してきた選手たちが

中心となる頃を見据えて、2年4か月をトータルでチームづくりをするのは難しい。

しかし、この思い切った戦略をとれば、他のチームより2年以上のアドバンテージは大きい。

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