高校野球には格差があり、予算をかける判断をした高校に実力のある選手が集まる。
ただ、そうでない例えば公立校でも可能性は十分ある。
それは、高校生は実力が飛躍しやすい成長期であるからだ。
しかも一発勝負。公式戦の一発勝負で格下が逆転することは大いにある。
実際にジャイアントキリングは高校野球の醍醐味だ。
そういうチームはそういうチームに限らないが、チームとして目標や目的をもって
チームづくりに取り組み、何も今いる選手たちが在籍している最中だけでなく、長い目をもって
持続する環境を整えていくことがいいだろう。
各年の選手が成長し、その教訓を次代へつないでいく。
培った教訓のうち良いと思われることは伝承し、特に欠陥に関しては徹底して潰すよう次代へつなぐ。
チームの目標を先々まで目指してのチーム強化にした場合、全ての選手に同じだけの
環境を与える必要はない。
実際に強豪校は選手を途中からマネージャーにしたり、裏方にしたり、情報収集係にしたりする。
最後の大会を迎える頃には夏を戦うメンバーが決まれば、その他の選手が裏方に回ることは
よくある。それはチーム力の最大化が目的であり、全員に練習環境を整えていたら
時間がもったいなく、それよりは実力のある選手がその環境を利用し、その他の選手は
情報の収集や戦う選手の手伝いをすることが目的達成に効率良い。
毎年入部する選手が一定期間で去っていく高校野球でチームを強くするには近視眼でとらえず、
勝負の年、そして次代へつなぐ取り組みが、やがて良い選手が集まる素地ともなる。
明日へ。
https://twitter.com/yakyucolumn