根尾がピッチャーとして登板回数を重ねている。
今はまだ、ビハインドのゲームで登場する、いわゆる敗戦処理ピッチャーとしてなので
お試し期間といったところ。
敗戦処理とはリードを許している状況で登場するピッチャーの事だ。
先日は9点差で根尾は投げていたので、敗戦処理の典型だ。
敗戦処理は若手のこれから育てたいピッチャーとか、ベテランでケガ明けのピッチャーや
調子を落としているピッチャーが調整の場に使いたい場合などにあてがわれる。
敗戦処理が存在する理由は、ピッチャーは使い続けられないからだ。
肩、肘は消耗品と言われるように、毎度毎度投げていたら必ず壊れる。
だから休養をしなければいけない。
先発ピッチャーが中6日空けるのも、中継ぎピッチャーが回マタギをしないのも、
高校野球に球数制限が設けられたのも、佐々木が入団からしばらく投げずに、今季になっても
登録抹消をするのも、すべて肩、肘は使い続けられないからだ。
そもそも肩、肘が消耗品でなければ、ローテーションも中継ぎも抑えも、
それぞれの役割がいらなくなる。
エースが疲れるまで、あるいは調子を崩さないまで、投げ続ければいいということになる。
毎日、全イニング投げればいいということになる。
その証拠に野手は使い減りしないのでレギュラーと呼ばれる選手が毎試合、毎イニング出場する。
敗戦処理ピッチャーはその名の通りビハインドのゲームでしか投げない。
というより、勝ちゲームに投げるピッチャーではないから、と言う方が適切だ。
明日はその意味も含めてさらに深掘りしよう。