一般には申告敬遠と言われることが多い新ルールだが、それは申告故意四球と言うらしい。
なるほど敬遠と言うのは俗称だ。
野球を競技として回数、年数を重ねて行くことで戦略として打者をわざと歩かせるという
方法が生まれた。
もともと野球のルールを作成上、予想していたものではないと思われる。
そこでこの戦法に名付けたのが「敬遠」だ。
この戦法の印象、活用として相手強打者との対戦を回避し、ストライクを投げて打たれるより
バットの届かないところへ投げて、ひとつランナーとして許した方が守備側にとって得、
というものだからこの名がふさわしいとなった。
だから正式には「敬遠」とは使わない。
「敬遠」が俗称なら一般には多く使われる「申告敬遠」も俗称ということだ。
そこで「申告故意四球」という名になったのだが、ところが申告し、故意ではあるものの、
四つの球を投じていないから、これは「四球」、つまりフォアボールが正式名称でいいのか。
「四球」は四つのボール球が重なることで名付けられたのだろう。
だから「四球」と同じ現象である打者へのテイクワンベースでありながらも俗称である敬遠の方が、
この新ルールの呼び名としてはあてはまる。
「敬遠テイクワンベース」だ。
「四球」、「フォアボール」は四つのボール球を投じての現象を超え、
打者テイクワンベースそのものを「四球」ということになり、四つ投じるかどうかはどうでもよくなったのか。
本来の名付けを超越したルールか。