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ドラフト指名順位は実力通りの順位ではない 各チームの読みとは

ドラフト順位には各チームの事情が反映され、順位がその時の実力をあらわすとは限らない。

それよりも期待値と言う方が適っているだろう。

 

ドラフト1位で指名しても高卒野手を即戦力などとは思っていない。

まして、レギュラーになど構想にあるわけがない。

対して大学や社会人なら2位指名、3位指名でも即戦力、レギュラーに、と思っている場合は多い。

 

野手はレギュラーがノーヒットでも次の日は試合に使う。

ピッチャーにはレギュラーがない。

ピッチャーはヒットが重ねれば、失点あれば、交代する。

リリーフピッチャーなど、好投していてもあらかじめ決められたイニング、相手打者にしか投げない。

そういうことで言うとピッチャーは高校ドラフト指名選手でも早くに出てくる。

 

だから高校1位と大学2位では4年の割引価値の差と見ることができる。

高校生は4年後の成長と大学生は現在の実力を比べて、高卒でプロに入れば、その4年以上の

選手になるだろう、とみなして1位指名して行く。

こうして上位指名される高校生はプロ側からしたら賭けなのだ。

競合するような高校生はそうではないが、ほとんどの高校生は賭け。

半分以上はプロ側も本人も希望通りの活躍は見せないまま去って行く。

逆に下位指名から一流選手になるケースも珍しくない。

 

あとはチーム事情による補強ポイントが順位にあらわれる。

本当は高校生の大物を指名したいのだが、今のチーム事情から即戦力ピッチャーを獲らなければ

来シーズン以降数シーズン立ちいかない、とかその大物を入団させても他の大物レギュラーや

最近獲得した大物とポジションやタイプが重なってしまう、などの理由で実力を評価しておきながら

指名に至らないということがある。

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