WBCでは、村上に打順を落として楽にさせてとか、スタメンから一旦外してとか、
唯一、不安を抱かれていたと言っていい状態だったので三冠王の若者に世間は喧しかった。
本人は四番にこだわりを持っていたようだが、三冠王と言えど、周りも一流で固められているので
四番に固執する必要はないが、いくら結果が出ていないからと言って
村上にバントという選択はなく、打たせる選択しかない。
日本代表は各チームの主力だけが集まる。
巨人の四番が六番を打ち、トリプルスリー3度が七番とか控えを務める。
それが代表チームだ。
だから4番目のバッターなのだ。
4番目のバッターとはチームの最適化を計った時、そこにいることがいいと判断できる打順という意味だ。
最強バッターという意味ではない。
第二回大会では、まずイチローがトップバッターとすることが有力となった。
すると、二番打者は右となる。
となれば、三番が好打者の左となり、四番は右打者となる。
じゃあ、誰にしようか、となったらチームで一番いい右打者が座ることになる。
そこで四番は城島となった。
城島は自チームでは四番打者ではない。
チームで四番を打たない打者が代表チームでは四番を打つのだ。
四番を最強打者と定義したら、代表で四番を打つ打者は当然、自チームでは四番以外ないのに
そうならないのは四番最強打者でなく、チーム最適化の打順を組むという事だから。
これが代表であり、ピースということであり、バランスだし、チーム力の最大化だ。