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フォースボークの低い成功確率Ⅲ

フォースボークの成功確率について連続して記している。

今日で3回目。

2023-7-26 フォースボークの低い成功確率

2023-7-27 フォースボークの低い成功確率Ⅱ

 

一番確率を低くさせる理由は、守る側が普通にプレーすれば成功できないということだ。

この連係プレーはまず、左ピッチャーが一塁ランナーの方に視線が向いたと思った時に、

三塁ランナーがスタートを切る。

この動きに即、反応して一塁ランナーが飛び出す。

 

この時、高校野球ではコケたふりをしたりする。

慶應がやったのはコケたふりだった。

だが、プロはそれはさすがにかっこ悪いから、コケたふりではなく、一歩出てしまった、

でもタイミングが早かったから戻ろう、でも間に合わない、という振りをする。

こうして一塁への牽制をもらおうとするのだ。

 

これをまず一塁ランナーが飛び出して、それにピッチャーの気を引きつけてから

三塁ランナースタートでは遅い。

ピッチャーが完全に引っかかって一塁へ牽制してくれればホームインできるが、

これでは牽制を投じない限り三塁ランナーの生還はない。

三塁ランナーがスタートしてから、一塁ランナーが動き、それにピッチャーがつられたのなら

牽制球を一塁へ投じなくとも三塁ランナーの生還の可能性はある。

 

そしてこのプレーの難しさは三塁ランナーの動き出しを見たらすぐに一塁が引きつけないといけない。

このタイミングがズレただけでピッチャーは三塁ランナーへと振り返る。

だから成功するのは三塁ランナーがスタートを切り、すぐさま一塁ランナーが動き出し、

ピッチャーが一塁ランナーに引きつけられてしまい、三塁ランナーの動きに気づいて

ホームへ投げるが、三塁ランナーの方が早かった、という時だ。

仕掛ける方のタイミングが難しいわけだ。

 

しかし、この仕掛ける方のタイミングがばっちりでも成功はしないのだ。

その詳述は明日へとしよう。

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