毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

監督の責任と選手の立場

無料メルマガ

国際戦を連勝で来ていた日本が先日、シャットアウトを喰らった。

ここまで全勝で来ていたので優勝を信じていたファンは負けの屈辱を当然、監督へ向ける。

負けると一気に無能とか辞めろの大合唱となるものだ。



数年前、阪神のマルテが1試合で4失策をしたことがあった。

これに当時の矢野監督は

「それにしても足、引っ張りすぎだわな。ホームラン以外、全部でしょ? それじゃ勝てるわけないよね」

このコメントから伝わるのは、怒ってはいるが激しさは感じない。

 

呆れはあるものの、ヘタな事がわかっている選手を使った自分が怒っているようじゃ

仕方がないという雰囲気がある。

 

「あまりにも…簡単なミスというか、難しい打球じゃないんでね」

とあるので、いくらヘタでもそのくらいやってくれよ、という誤算があったのだろう。

 

阪神はこの時、12球団ワーストのチーム失策数だった。

つまり、エラーが起きることは想定済みで、それ以外の方法で勝つこと、

あるいは将来につながるチームづくりをしている時だったのだろう。

 

選手のエラーに監督は怒っても仕方がないのだ。

怒るということは責任転嫁であり、

自分の能力の無さを堂々とさらけだし、恥じていないというようなもの。

 

チームの勝敗は監督の責任であり、選手のミスは監督の采配のせいなのだ。

使っていなければ、その選手に限っては、ミスは起きていないことになるから。

 

チームの勝敗は指揮官が責任を持ち、その上で球団の運営を明るいものにする責任は

指揮官を任命した球団フロントが負う。

 

選手はプレーを一生懸命やり、チームに貢献するよう努力することと、

自分の選手としてのパフォーマンスに集中する。

それで、ダメな場合、勝敗やミスに関して責任はなく、それは監督にある。

 

選手はクビを切られるというリスクだけを負う。

まさに戦力外ということだ。

 

したがい、この状況だった阪神は粛清の嵐となった。

社長は辞任し、福留と能見と上本の退団が決まった。

 

藤川もこの時、引退となったが、辞め時を計っており、

どのタイミングで引退がいいかということでこのタイミングを選んだ可能性がある。



現役にこだわれば、阪神は藤川を切っていたかもしれない。

将来の幹部候補の藤川をそうはしたくない球団は名を汚さないよう、

引退を勧告し、そうすれば阪神・藤川として今後もそのブランドを球団が維持できる。

 

藤川にとってもその方がいいという判断だったかもしれない。

野球情報メールマガジン

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP