リーグ戦と一発勝負では戦い方の違いが生まれる。
落としてもまだ戦いが続くリーグ戦はピッチャーの起用に細心を費やす。
無理に使わない、無駄遣いはしない、勝負所にとっておく、といった先を見越した戦いをする。
抑え、敗戦処理などが存在するのは最たる例だ。
一発勝負に抑えはいらない。
いいもの順に投げさる。
エース級を何枚も持つ強豪私立は、相手を見ながらピッチャーを決めるが、
基本トーナメント戦にローテーションや抑えを決めてしまっては、宝の持ち腐れで
敗退してしまうリスクを負う。
このことと共通することだが、高校野球のチームの中心選手は外野手をやるということは少ない。
打力だけに特化した選手は別だが、ハイセンスの選手を外野手にするという選択はまずしない。
守備は一試合を通して何もしない可能性があり、それならばハイセンスの選手を
守備機会の少ない外野にするということはしない。
ただ、外野が何もしない試合というのは勝ちゲームということがほとんどであろうから
それなら誰が外野をやってもいいのだが、少なくとも内野の方が守備機会は多いので
中心選手はそちらに配置する。
守備機会の多い内野に中心選手でない布陣で敗けてしまっては取り返しがつかない。
プロのようにすべての守備位置に一流を置くことが可能ならば、あえて強肩や俊足を
その特徴を生かして外野に配置することはできる。
それでもそれはリーグ戦であるからだ。
高校野球でも、神奈川の横浜高校と東海大相模や愛知の中京と東邦と名電や
大阪の大阪桐蔭と履正社などのように、山となる相手が決まっているのなら、
その相手に合わせて、あえてハイセンス野手を外野に配置することはあるかもしれない。
これは高度な対戦の時だけの思い切った戦略だ。
外野守備のおかげで試合に勝つというケースは少ないだろうし、一発勝負だから。


